4月10日 米の有機化学者・ウッドワードが生まれる(1917年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

有機合成の分野において大きな業績をあげた化学者、ロバート・バーンズ・ウッドワード(Robert Burns Woodward、1917-1979)が、この日、米国マサチューセッツ州のボストンに生まれました。

【写真】ロバート・バーンズ・ウッドワード
  ロバート・バーンズ・ウッドワード photo by gettyimages

ウッドワードは、複雑な天然化合物の構造決定や、合成において類まれなる才能を発揮し、人工的な合成は不可能と考えられていた有機物を、緻密な設計と計画によって次々と合成してみせました。「20世紀最大の有機化学者」「現代の有機合成の父」などとも呼ばれ、1965年には、有機合成への貢献に対してノーベル賞が贈られています。

また、有機化学反応の立体選択性を予測する「ウッドワード・ホフマン則」も彼が、ロアルド・ホフマン(Roald Hoffmann、1937-)とともに提唱した非常に重要な法則です。

【写真】ロアルド・ホフマン
  ロアルド・ホフマン photo by gettyimages

この法則は日本の福井謙一の論文をもとにして発表されたもので、1991年にロアルド・ホフマンと福井謙一がこの業績からノーベル賞を受賞しています。このとき、ウッドワードはすでに亡くなっていましたが、もし存命であったならば、2度目のノーベル賞受賞は確実だっただろうと言われています。

 有機化学反応の予測について、もっと知りたい方に 

初めての量子化学
量子力学が解き明かす化学の仕組み

量子力学によって電子の状態を求める「分子軌道法」の考え方を、自分のパソコンで計算しながら理解できる、量子化学の最良の入門書

 ウッドワードなど、化学者が挑んだ「有機化学」の魅力と未来 

すごい分子
世界は六角形でできている

化学者たちが活躍する有機化学合成の最前線が楽しくわかる画期的入門書