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トランプ「勝利宣言」の会場で私が見た、アメリカの恐るべき現実

「すべてQの予測通りになったわ」

徹夜で並ぶ支持者たち

ドナルド・トランプ米大統領は3月28日、米中西部ミシガン州グランドラピッズで支持者を集めた集会を開催しました。筆者は今回、この集会に足を運び現地の人々に話を聞きましたので、その内容をお伝えしましょう。

ウィリアム・バー米司法長官は「ロシアゲート」に関するモラー報告書の概要を書簡にまとめ、3月22日、米議会に提出しました。その中で、バー長官は「トランプ陣営とロシア政府の共謀及びトランプ大統領の司法妨害は認定できなかった」と結論づけています。

 

約22カ月に及ぶ捜査の結果、「完全な潔白が証明された」と主張するトランプ大統領は、バー長官の書簡提出後に行う初めての集会の場所に、ミシガン州グランドラピッズを選びました。

なぜトランプ大統領は、この場所を選択したのでしょうか。少なくとも2つの理由が存在します。

1つは、同地が2016年の米大統領選挙において、トランプ大統領に勝利をもたらした一因となった演説を行った場所だからです。

大統領戦の投票日当日をまわった同年11月8日午前1時、トランプ大統領はミシガン州グランドラピッズに入り、4000人の支持者を前に最後の演説を行いました。この演説を契機に、トランプ大統領はミシガン州の選挙人16を獲得できたといわれています。

今回、ロシアゲートの捜査結果に対する「勝利宣言」をするうえで、グランドラピッズは象徴的な場所であったと言えるでしょう。

もう1つは、再選がかかった2020年の大統領選においても、ミシガン州は最重点州になるとみられるからです。

トランプ大統領がミシガン州で再び勝利を収めるためには、保守派の有権者が多く在住する同州西部に位置し、デトロイトに次いで2番目の最大都市であるグランドラピッズでの勝利が必須になります。トランプ大統領は来年を見据えて、この場所を選択したともいえます。

集会は19時開始でしたが、開始11時間半前の朝7時半に筆者が会場に到着すると、70~80名の支持者がすでに列を作っていました。 その中にはテントを張っている支持者もいました。おそらく徹夜で並んだのでしょう。

会場の支持者。肩車されている子どもは、トランプ大統領のマスクを被っている(筆者撮影)

結局、1万2000人収容のアリーナに1万5000人が集まりましたが、会場に入れなかった多くの支持者は、外に設置された大型スクリーンでトランプ大統領のスピーチを聞くことになりました。

会場に集まった人々にヒアリング調査を実施したので、まずトランプ支持者の声から紹介しましょう。