製薬大手・第一三共の「株価」はまだ上がるのか、もう天井なのか…?

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マネー現代編集部 プロフィール

野心的な目標

第一三共が本気でがん治療薬に力を入れるのは、じつは「焦り」がある。

「これまで同社の経営を支えてきたひとつに降圧剤『オルメサルタン』があるが、その降圧剤がパテントクリフと言われる特許切れによる収益低下に直面。ピーク時には年間3000億円を稼いでいたオルメサルタンの特許切れを補う新たな事業の柱を作る必要性に迫られているわけです」(アナリスト)

そうした中、同社ががん治療薬に注目したのは、がん治療薬のマーケットがこれから世界的に大きく伸びていく「成長産業」であるからに他ならない。

「実際、がん治療薬の市場は2020年代半ばには25兆円くらいの巨大マーケットになるとの試算がある。第一三共のがん事業は直近では200億円規模でしかないが、同社は2025年度までにその売上収益を3000億円規模にするという野心的な目標を掲げている。今回の提携はそんな同社の戦略を一気に加速させる原動力となり得る」(同前)

近年は製薬業界では国をまたいだ合併や提携が経営の生き残りに必須と見られており、マーケットはそうした観点からも今回の提携を好感視している。

実際、アイルランドの製薬大手シャイアーを買収した武田薬品の株価も好調をキープしている。今週の『Phantom株価予報AIエンジン』が予想する第一三共の株価も力強い上昇相場を示した。

前出・藤本氏は言う。

「第一三共の株価はすでに2018年10月3日の上場来高値5032円を突破しており、目先は青空天井で上値追いの展開が期待できそうです」

もちろん、今回の提携で治療薬の開発がうまくいくことが保証されたわけではない。

最近ではアルツハイマー治療薬の治験が想定通りに進まなかったエーザイが治験中止の発表によって株価が急落したこともあっただけに、今後の同社の動きからは目が離せない。

 

第一三共と同じく「株価絶好調」のあの企業

そんな第一三共と同じく、今週の『Phantom株価予報AIエンジン』が上昇相場を予想したのがサンリオ (8136)である。
 

サンリオは『ハローキティ』など数多くのキャラクター商品の企画・販売を手掛け、『キティランド』などのテーマパークも運営。そんな同社は、第一三共と同様、いま株価が絶好調なのである。

前出・藤本氏が言う。

「サンリオの収益の柱は海外でのライセンス商品の版権利用料ですが、このほどワーナーブラザースジャパン合同会社が『ハローキティ』初のハリウッド映画化が決定したと発表。これがきっかけとなって、同社の株価は年初来高値を更新しています。映画化は『ハローキティ』のブランド価値の向上に大きくつながるため、同社の株価もしばらく堅調相場が続きそうです」