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製薬大手・第一三共の「株価」はまだ上がるのか、もう天井なのか…?

今週の「AI株価予報」で読む

第一三共の「本気度」

日本株マーケットは3月29日に年度最終取引を迎えたが、いざフタを開けてみると3期ぶりの前年度割れという結果に終わった。

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3月29日、日経平均株価は終値ベースで2万1205円をつけた。前年度末の同終値は2万1454円であり、この1年間で日経平均は約250円下落して終わったわけだ。

この1年、ソフトバンクグループなどは時価総額を大きく伸ばした一方、トヨタ、パナソニックなどは時価総額の減少に歯止めがかけられなかった。こうした巨大企業の低迷がそのまま日経平均株価の不振に表れているかたちで、新年度入りした日本株の先行き不透明感は増すばかりである。

そんな日本株市場にあって、ズバリ的中率80%を超える『Phantom株価予報AIエンジン』(財産ネット社開発・運営、詳細はhttps://phantom-ai.com/)が導き出した「今週の注目銘柄」を紹介しよう。

まず、今週の『Phantom株価予報AIエンジン』がピックアップした大本命銘柄は第一三共 (4568)である。

 

第一三共は言わずと知れた国内製薬の大手企業だが、ここへきて株価が急騰していることをご存じだろうか。

財産ネット企業調査部長の藤本誠之氏が言う。

「第一三共はもともと循環器と感染症薬に強みを持っていますが、現在は抗がん剤の開発に注力しています。そんな同社が開発中の抗がん剤『トラスツズマブ・デルクステカン』について、このほど英製薬大手のアストラゼネカと提携すると発表。マーケットはこれをグッドサプライズとして好感視し、3月29日にストップ高となるほど同社の株が盛り上がっています」

第一三共とアストラゼネカの提携内容は、今後の開発費を折半して共同開発するうえ、販売面でも共同販売して収益を折半していくというものだ。

目下、第一三共は2025年までに「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」になるとの目標を掲げて、その中期経営計画を実行している真っ最中。

一方、同社はこれまでにがん治療薬での経験がほとんどない中で事業を立ち上げてきたため、がん領域に強いグローバル企業であるアストラゼネカとの提携が力強い追い風になることは間違いない。

実際、今回の提携内容の詳細を見ると両社の「本気度」がうかがえる。前出・藤本氏が言う。

「今回の契約では、まず第一三共がアストラゼネカから契約一時金として13.5億ドルを受け取れるかたちとなっています。さらに、開発を進めていく中で対象疾患が拡大したり、販売の進捗に応じて追加の報奨金を受ける契約となっており、第一三共としては最大で約69億(約7590億円)という巨額を受け取れる内容になっているんです」