2019.04.02
# ビジネススキル

「入社したらまず3年は頑張れ」って本当? データから見えた真実

根拠のない考え方で個性が潰される
平岩 力 プロフィール

早期戦力化する新入社員、早期退職する新入社員

特に、新入社員の早期戦力化は組織のパフォーマンスを上げるうえでも重要である。早期戦力化にあたって重要な要素となってくる環境への適応は、本人の個性と配属された職場の特性によって異なってくる。

同じ仕事、同じチームメンバーであっても、新入社員の個性が異なれば環境適応の方法は全く変わってくるため、100人いれば100通りのヒトの個性と配属先の特性にマッチした育成プランが求められる。

 

これを当社では、データに基づいた新入社員の「環境適応プログラム」として実施している。本人と配属先の特性にマッチしたオン・ボーディングのようなイメージで捉えてほしい。

各個人のプログラムの進捗を定量的に検証し、3ヶ月のスパンでPDCAを回し、適宜補正(異動や仕事内容の変更)を加えていくことで、新人の早期戦力化を実現することを目指している。ここには、「3年」という考え方など一切ない

〔photo〕iStock

2016年に実施した「環境適応プログラム」の検証では、実施した26名の社員と、未実施の38名の社員の「戦力化率(当社実施の360度評価のスコアが一定以上になった率)」に違いが出た。入社して半年時点では同じであったが、1年後の時点では実施者が85%、未実施者が74%と、実施者の戦力化率が11ポイント上回る結果となった。

また、AIによるデータ分析で、潜在退職率の可視化も可能になっている。潜在退職率は、直近5年間の在籍・退職に関わるデータとそれらを説明し得る因子をAIで関連づけさせることで算出している。

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