砂山:それはいいことだと言うべきなのか、どうなのか……。
佐藤:世界のみんなから好かれるオバマさんとはいまひとつ波長が合わないし、ドイツのメルケルさんとも波長が合っているとは思えない。だから、「変な人」と言われている人物と仲良くなる才能があって、しかも今は、そうした「変な人」がカギを握っている。「変な人」力がある、というのかな……。
実はそういったところが、安倍さんの強さなのかもしれませんね。だから、金正恩とも会ってみると、意外と波長が合っちゃう可能性があると思うんですよね。
砂山:それはちょっと実現してほしいですね。
佐藤:文在寅さんは韓国のインテリでしょ。ただ最近の韓国の感じを見ると、ちょっとね……と多くの日本人は感じていると思うんですよ。となると、韓国と北朝鮮が一体となって日本に向かってくる事態は避けないといけないから、北朝鮮とも話ができるチャンネルをつくったほうがいい。
その点、安倍さんなら金正恩と会って、トランプ大統領と金正恩の関係と同じような感じで、一種波長が合うじゃないかという、こんな感じもするんですよね。
砂山:ふむ。
佐藤:やはり北方領土を見ても、プーチン大統領を相手にあれだけのネゴをできる人はいないんで、意外と不思議な力がある人なんですよ。
砂山:というお話を聞くと、本当に四選があるような気もしてきます。
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