2024年まで安倍政権が続く可能性、十分あるようです...

安倍総裁、4選で
佐藤 優 プロフィール

佐藤:そのときは本物だと。「四選の可能性はゼロだ」「私が総理になる可能性はゼロだ」というような「ゼロ」という言葉が出てきた場合は、政治家にとって重いと鈴木さんは言っていました。

「ゼロだ」と言ったときは、本当に引退する。しかしそうじゃないとき、「何百%」とか、これは絶対に信用できない──こう教えられたのですが、私はこの鈴木さんの言っていることは正しいんじゃないかと思っているんですよ。

今回の「総裁四選」のニュースでいちばん重要なことは、安倍首相が四選を否定していない、つまり「出ない」という意思を表明してはいないという点で、これはやる気があるんじゃないかと私は見ています。

 

砂山:確かに、「出ない」という言葉はないですね。

佐藤:ええ。「私は絶対に四選に出ません」とか「可能性はゼロです」とか言えば、ああ、もう後継を養成するつもりなんだなと思うんですが、「党則で禁じられているルールに従うのは当然だ」というのを「永田町読み」すると、これはどう考えても「ルールが変われば、その場合は出ます」ということだし、「私にとって最後の任期であり、全力で結果を出すことに集中する」というのは、「全力でやっても結果が出せなかったら、ルール次第で次の任期もやります」と言っている、そんなふうに私には読めるんですね。

砂山:それが「永田町読み」ですね。

佐藤:はい。

安倍首相の「不思議な才能」

砂山:とにかく、「この人ならやれる」と誰もが思う人が出てくる、ということがないと……。

佐藤:通常なら、「(自分の)代わりになりそうな人は潰す」のが政治家のやり方なわけですが、安倍政権の場合はどうもそういう感じではなくて、単に出てこないんですよ。もし陰で潰しているなら、「この人はズルをしているんじゃないか」という雰囲気が出てくるものですが、そういう感じもない。勝手に潰れていく人はいても。

そこのところが、この政権のなんとも言えぬ不思議さなんですよね。表現が難しいんですが、「運がいい」としか言えない強さがある。

砂山:世界情勢も、安倍さんにとって結果的に追い風になっている。

佐藤:安倍さんは、不思議な人と仲良くなる才能がありますよね。トランプさんでしょ、プーチンさんでしょ、それからイスラエルのネタニヤフさんとか、トルコのエルドアンさんとか、世界の人たちがあまり仲良くなれないような人と、スーッと友だちになれちゃう。そういう不思議な才能がある。

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