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2024年まで安倍政権が続く可能性、十分あるようです...

安倍総裁、4選で
※本記事は『佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」』に収録している文化放送「くにまるジャパン極」の放送内容(2019年3月15日)の一部抜粋です。砂山圭太郎氏は番組パーソナリティです。
 

官僚たちは「続いてほしい」?

砂山:自民党の二階幹事長が、「安倍さんの四選もあるんじゃないか」と発言してから、自民党内でも四選を容認する意見が浮上しているそうです。安倍さんは現在は、「総裁は三選までというルールを守ります」とは言っていますけれど。

佐藤:しかし、四選を目指さないとは言っていませんよ。

砂山:そうですね。

佐藤:「ルールを守る」というのは、「党則で禁じられているルールに従うのは当然だ。しかし、党則で禁じられないようにルールが変更されれば、その新しいルールに従うのも当然だ」ということ。「私にとって最後の任期」というのも、「今のルールでは」私にとって最後の任期ということですよね。私は、これは四選もあるんじゃないかと見ているんですよ。

砂山:あるんですか。

佐藤:理由が二つある。一つは、霞が関の論理です。

たとえば、私は外務省にいたでしょう。今は一国民の立場だけれど、もし今も外務官僚でロシアを担当しているとしたら、「安倍政権に続いてもらわないと困る」と考えたと思う。

どうしてかというと、北方領土交渉が進んでいますね。ちょっと時間はかかるだろうけれど、安倍首相とプーチン大統領は、基本的には「歯舞群島と色丹島を日本に戻す。国後島・択捉島は、ロシア領だけど日本人が自由に行き来できる」という方向でまとめ上げをしています。あとは細かいことを詰めていかなければいけない。

歯舞群島・色丹島が日本領、国後島・択捉島がロシア領ということが決まったとしても、実際に引き渡すには時間がかかりますよね。安倍政権の次の政権になって、その引き渡しができるのか。

砂山:事務方が引き継いでいても、やはりトップが替わると難しい。

佐藤:そうです。それはどうしてかというと、安倍さんとプーチンさんの信頼関係で交渉をやっているから。

砂山:ふむ。

佐藤:あるいは、アメリカのトランプ大統領って、かなりタイヘンな人ですよね。トランプ大統領を「ドナルド!」と呼べるような人が、次の総理大臣に出てくるかどうか。こういうことを考えてみると、もし私が外務省の人間だとしたら、「これは、やはり安倍政権に続いてもらったほうがいいんじゃないか」と考えると思う。