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番記者の働き方改革で首相動静も「時短」になっていた

空白の時間が生まれる…?

空白の時間が生まれる

新聞各紙に掲載される分刻みの首相動静は、独特の取材手法がとられる。

「各社の首相番記者は、朝から晩まで総理にくっついて、誰と会ったかを取材しますが、共同通信と時事通信の番記者だけは、総理の移動時にも、警備車両とともにハイヤーで追いかけ、くまなく動静を取材することが認められています。

そのため、両社の番記者は、その結果を他社とも共有する取り決めになっているのです」(政治部デスク)

 

ところが、この2月、共同通信と時事通信の両政治部長名で、各社に送られた文書は、驚きの内容のものだった。

〈首相動静の配信は、森内閣のころより午前0時をもって最終としてきましたが、4月から改正労働基準法が適用され、「働き方改革」に取り組む必要性が生じることに鑑み、首相番の運用を4月1日より以下のように変更させていただこうと考えております。

(中略)現在、原則午前0時としている最終動静の配信時間は、平日、休日ともに午後10時に前倒しする〉

なんと、首相動静を「働き方改革」のために、「時短」にするというわけだ。

「安倍政権になってから、夜10時以降の来客はほとんどありませんし、あまり問題はないでしょう。しかしこの運用は総理が代わっても行われる。麻生太郎氏のようなクラブ通いで午前様も多い総理だと、記者もどう動くべきか迷うでしょうね」(前出・政治部デスク)

安倍総理にしても、記者にバレないよう、22時以降に秘密の会合が増えるかもしれない?

「週刊現代」2019年3月23日号より