地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
世界初の月面軟着陸を目的とした無人探査機「ルナ4号」が、1963年のこの日、ソ連によって打ち上げられました。
この月探査計画は、まず地球の周回軌道へ探査機を1度のせて、そこからロケットの再点火によって、月へ向かう軌道へと投入するというユニークなものでした。地球周回軌道から飛び出すところまでは順調だったのですが、月へと向かう途中で航行システムが故障してしまいます。
コントロールを失った衛星は、打ち上げから3日後の4月5日に、月の表面から約8400キロメートルの地点を通過し、そのまま太陽の周りを回りつづける人工惑星となったと考えられています。

ルナ4号は太陽の周りを回りつづけていると考えられている Photo by Getty Images
この後も、月面軟着陸計画は失敗が続きます。ルナ5号は月面に衝突。ルナ6号は4号同様に人工惑星化。7号、8号はやはり月面に衝突。
難航の末に軟着陸を成功させたのは、1966年2月3日のルナ9号でした。
