年金暮らしの人が「持ち家を売る」のが大間違いである5つの理由

そして、不幸のどん底に落ちていった…
週刊現代 プロフィール

買い手が決まらない

なぜ家を売ってはいけないのか。その理由を実例とともに見ていこう。

時間を8年前、藤原さんが自宅を売却する決心をしたころに戻そう。

「夫婦二人で暮らせる2LDKが板橋に見つかってから、近所の大手の仲介業者に相談しました。家はすぐ売れると思っていました」(藤原さん)

 

藤原さんの住んでいた小平市の家は築20年以上だが、業者からは「立派な家なので更地にせずに売りましょう」と言われた。売却の希望価格は3000万円だ。実際その後、何人か家を見たいという人も訪ねてきた。

「まだ私たちも生活していたのですが、家を売るためですから中を見てもらいました。ビー玉を持参して傾斜をはかるほど気合の入った人までいました」(藤原さん)

Photo by iStock

しかし見に来る人はいるけれど一向に買い手が決まる気配がない。一度だけ、新聞の折り込みチラシに載ったものの、その後見学に来る人はピタッと途絶えてしまった。

「気づけば引っ越しの日が来てしまいました。その後も半年間買い手はつかず、仲介業者の関連会社が希望より安い2000万円で買ってくれました。ガッカリしましたが、買い取り手があっただけでもありがたいと思ってしまいました」(同)

家がすぐ売れないと知っていれば、急いで引っ越して計60万円の家賃を払うこともなかった。