前回の記事で「2020年に女性人口の半数が50歳以上になる!そして、50歳になると身体は大きく変わる!その上で自分がごきげんに過ごせることを最優先しよう、ごきげんな50代を増やそう!」と力説していた、料理家の山脇りこさん。今回は賛否両論の「糖質制限」について。 

「ごきげんは七難ふきとばす~50歳からの養生日記」第一回はコチラ

何も考えないでいると、ただただ、太る。

ごきげんでいるために一番大切なのはなによりも健康。周りの50代も思いは同じで、気づいたら話題は健康。体重を気にする理由も変わってくる。血圧、コレステロール値、内臓脂肪がっ!となり、健康のために太りすぎてはならない……と。もし50歳にして肥満が健康にかかわるような深刻な状況なら、よき60歳を迎えるために、すぐにでも医師と相談して対策したほうがいいと思う。

過度の肥満は、世界にまん延しつつあり、人類の健康を脅かしている。New England Journal of Medicine(2016)によると、標準体重を超えている過体重の人は世界全体で約22億人(世界人口の約3分の1)肥満に該当する人は約7億1,200万人(約10パーセント)いるという。

またWHO(世界保健機構)によれば世界の肥満人口は1975年から40年間に急速に増え、肥満の割合は男性で11%、女性で15%に上る。今後2025年までに男性の18%、女性の21%が肥満になると予測されている(結構、いるんだなー、と思って正直なところ、少し安心した私って……)。

この肥満増加の大きな要因のひとつが、身近にあふれる糖質なんじゃないの?

現代、特に先進国では、人類史上最高に糖質に“恵まれて”いる。人類が農耕を初めておよそ1万年(諸説あり)。安定的に糖質をとりはじめたのはこれ以降のこと(自然にあった果実や原始的な穀類から少しは糖質もとっていただろうけど)。そして、たゆまぬ努力の結果、この40~50年、思う存分大量に、ふんだんに!とれるようになった。

日本の場合、インスタント食品や保存食品が飛躍的に発展したのが1965年頃から1970年代。冷凍庫が普及しはじめ、冷凍食品も増えてくる。同時にスーパーマーケットやコンビニエンスストアも生まれ、増えはじめる。そこで充実を見るようになった加工食品が、ごはんや麺類。添加物や保存料の発展なども寄与して、今や捨てるほどある状態に(世界には食料不足が深刻な国や地域もあります)。人類の叡智のたまものであると同時に、糖質過多未体験ゾーンに入っているとも言える。

「だって美味しいんだもん」と言ってはいられないくらい糖質に囲まれている Photo by iStock

気がついたら、“お腹がすいたら何もしないですぐに食べられるもの=ほぼ糖質”。おにぎり、サンドイッチ、菓子パン、麺、ピザ、スイーツにカットフルーツ、などなど。

あらためて、この40年あまりの世界の肥満人口の増加、80年代からの糖尿病の急増*①を見れば、糖質充実と比例していて、その罪を感じずにはいられないでしょう。明らかに全体として糖分のとりすぎなのだ。はい、私もです。