職場や人間関係など、環境がガラッと変わる人も多いこの季節。人付き合いのゴタゴタや摩擦など、面倒なことを避けるためにも、いいたいことや思っていることがなかなかいえず、実は「モヤモヤがたまっている」という人も多いのではないだろうか。

仕事やプライベートで、「できるだけもめごとを避け、波風を立てずに生きている」という漫画家のカマンベール☆はる坊さんは、コミックエッセイ『わたし、いい人やめました』で「いい人」をやめるためのさまざまな実験を試みている。そして、「こういうふうに『いい人』をやめれば楽になるんだ!」ということに気づいたのだ。

たとえば、「仕事を横取りされた時」、たとえば、「友人に嫌なことをいわれた時」、たとえば「夫がなぜか怒っている時」……。平日は会社員として働く兼業漫画家である、はる坊さんがたどりついた「楽しく本音で生きる道」とは。

インタビュー・文/梅津有希子

高校で薄い友達しかできなかった

はる坊さんは、常に空気を読んで周りを不快にさせないように気を付ける生活を送っていた。彼女は、子どもの頃から空気を読んで我慢するタイプだったのだろうか。

友達関係は、中学まではみんな仲が良くて、人間関係の悩みは何もありませんでした。勉強もできるほうだったので、これといった挫折はなかったんですね。それが、高校に入って、小学校から中学校まで一緒だった友達とバラバラになり、新しい友達がなかなかできずに悩むようになって……。

中学までみんな仲が良かっただけに、高校ではそれまで経験していなかったことに遭遇したんです。友達のグループがあって、とある子がそのグループから抜けたら、急にその子の悪口をいうようになる。そういう経験が初めてで、とても戸惑いました。今まで「みんな仲良く」という、当たり前にできていたのことが、わからなくなっちゃったという感じというか……。

そこで初めて、「空気を読まないといけない」ということに気づいたんです。このように人間関係につまずいてしまったこともあり、とにかく空気を読んで、波風を立てずに過ごすようになりました。