提供:モリタ

自覚がないまま生じているかもしれない、お口のニオイ。入念な歯磨きや口臭対策グッズを用いても、根本的な解決にはならないのが歯周病由来の口臭です。歯周病予防に力を入れている歯科医院で、口内環境を整える大切さを教えてもらいました。

口内環境を左右する
歯垢や歯周病が口臭の原因に

口臭は、飲食物によるもの、起床時や空腹時に起こる生理的なもの、ストレスなどのほかに、歯周病といった口腔内の疾患や全身疾患によるものがあります。特に歯周病による口臭は自覚しにくいことから対策が疎かになりがちですが、実は口臭のもっとも多い原因。

「自覚症状が少ない歯周病は、虫歯の治療などで歯医者さんに行き、はじめて判明することの多い病気です。細菌が歯周ポケットの中で繁殖するので、ニオイのもとが常に口内にある状態。歯垢を除去し口内環境を改善することで、歯周病や口臭はなくなります」

お話をお聞きしたのは、定期予防管理を推奨、実施している歯科医・秋本尚武先生。

秋本歯科診療所
秋本尚武先生

鶴見大学歯学部を卒業後、約32年間にわたり学生教育、歯学研究、附属病院での治療に従事。横浜市内の診療所で、最新治療と口内環境の向上に努めている。

「歯と歯ぐきの間の掃除が行き届かないことで歯垢がたまり、歯ぐきが炎症を起こしたり、歯を支える組織が破壊されてしまうのが歯周病です。口臭の原因として多いのは、歯周病のほか、舌の上にこびりつく舌苔もあります。どちらも、口の中の汚れが原因なんです」

歯周病由来の口臭は、
デンタルリンスでは洗い流せない

ドラッグストアには口臭予防を謳ったマウスウォッシュやデンタルリンスが並んでいますが、歯周病由来の口臭の場合、根本的な解決にならないのだそう。

「口臭の要因となる歯周病の原因は、ゆすぐだけでは絶対に取れない歯垢(=プラーク)です。台所の三角コーナーのヌルヌル汚れがゆすぎだけでは落ちないのと一緒で、歯垢は物理的にこすり取らなければ落ちないんです」

口内環境の改善に欠かせないのは、歯磨きや歯間クリーナーでの歯垢の除去。でも、正しくできている人はほとんどいないのだとか。

「歯磨き後のプラークスコア(汚れ具合)が20%以下なら歯周病や虫歯のリスクは低いのですが、プロの指導を受けずにできている人はほとんどいません。スコア50~60%の人が大半をしめていて、毎食後10分は磨いている人でも歯垢を落としきれていないのです」

正しい歯磨きと
定期的なプロケアで
虫歯、口臭、歯周病知らず

奥歯の奥や、歯と歯ぐきの間などの磨き残しが積み重なって起こる歯周病は、残念ながら毎日の歯磨きだけでは防ぎきれない。

「セルフケアだけで、歯垢を完全に落としてキープしていくのは難しいですね。口腔ケアには、歯磨きなどの正しいセルフケアと、専門家によるプロフェッショナルケアの両方が欠かせないんです」

では、口腔内の健康をキープするには、どの程度の頻度で専門家のチェックを受けるべきなのか。

「よく3カ月に1度と言われますが、正しい歯磨きのしかたを身につけてもらうまでは頻繁に通院したほうがいいですね。歯磨きでは落とせない歯石を落とす、プロのクリーニングを実施後に、その状態をキープするための正しい歯磨きのしかたを指導します。一度教わるだけで正しく実行できる方はなかなかいませんので、しばらくは、正しく磨けているか、どこを磨き残しがちなのかを確認し、把握してもらうため、2週間~1カ月ごとに通院してもらいます。スコアが下がってくれば、3カ月~半年に1度の検診とクリーニングで経過をみていきます」

毎日の歯磨きが、“ただやっている” だけになっているのはもったいない! プロの指導による正しい歯磨きと、定期的なクリーニングで、口臭、歯周病、虫歯とは一生無縁でいられるはず。

プロケアとセルフケアの両輪で
プラークコントロール!

秋本歯科診療所では、歯周ポケットの測定、歯ぐきからの出血の有無、炎症具合や歯周病の進行具合、磨き残しの部位などをわかりやすく図解して、患者に説明してくれる。

虫歯や歯周病予防のために、磨き残しのない正しいブラッシングをレクチャー。歯と歯ぐきの間にブラシを当て、小刻みに動かす正しい磨き方を指導します。

個々の症状やライフスタイルなどに合わせ、歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスなどの歯磨きグッズを提案。正しい使い方の指導も行う。

問い合わせ先
モリタ 

 

提供:モリタ
Photograph:Akira Honda(BE NATURAL) Text:Kiyoko Negishi