# マーケティング

なぜ企業は、自ら首を絞めるような「価格競争」に陥るのか?

「脱コモディティ化」に必要なもの
陰山 孔貴 プロフィール

八方ふさがりの中、どうするのか?

では、この八方ふさがりの中、我々はどうすれば良いのでしょうか?

結論を言いますと、どの企業にも活用できる万能かつ明確な答えはありません。

企業には、企業それぞれの文脈(コンテクスト)があり、その中で各企業、各経営者、各組織メンバーが自らの道をつくっていくしかありません。

しかし、参考になることはあります。それが抽象化された概念、論理になります。

 

論理を手に入れる

たとえば、著名なクリステンセン先生とレイナ―先生の著書『イノベーションへの解―利益ある成長に向けて』(翔泳社)や三品和広先生の著書『戦略不全の論理―慢性的な低収益の病からどう抜け出すか』(東洋経済新報社)には、その論理が書かれています。

また、手前味噌になり恐縮ですが、拙著『脱コモディティ化を実現する価値づくり− 競合企業による共創メカニズム』(中央経済社)の中にも、定性的なアプローチと定量的なアプローチの両方を活用しながら、これに対する一つの論理が書かれています。

先ほども述べましたように、新機軸のイノベーションの種は、斬新であればあるほど組織の内外でその価値がわかる人は少ないです。

そのような中、組織内でどのように企画を通し、実際に発売までもっていくのか。また、発売後も市場で受け入れられるためにはどうしたらよいのか。

さらには、競合企業と競争しながら市場全体で「脱コモディティ化」を実現していった事例も挙げながら、本書ではその論理について考えています。

自身が所属する企業が開発している製品・サービス、もしくは、自身が担当している製品・サービスが既にコモディティ化しているビジネスパーソンはもちろんのこと、今後、扱っている製品・サービスがコモディティ化してしまうのではないか、と心配するビジネスパーソンにとっても価値ある一冊だと思いますので読んで頂けますと嬉しいです。