4月 9日 琵琶湖第1疏水が開通(1890年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

滋賀県大津市浜大津の琵琶湖から京都市に通じる、長さ8.7キロメートルの琵琶湖第1疏水が、1890年のこの日に完成、竣工式が執り行われました。

設計・施工は土木工学者の田邉朔郎で、滋賀県と京都府の境界にある、標高345メートルの長等山を約2.5キロメートルのトンネルで掘り抜いて作られました。日本近代土木の礎を築いた田邉ですが、当時は工部大学校(現在の東京大学工学部)を卒業したばかりの青年技師だったということです。

このトンネルは、当時、日本で最長のもので、山の上から垂直に穴を掘って、そこから山の両側に向けて工事を進めていく竪坑(シャフト)方式を初めて採用したことでも知られています。

【写真】琵琶湖疎水長等山トンネル大津側入り口
  滋賀県大津市側の長等山第1トンネル入り口 photoby gettyimages

疏水の完成と合わせて、日本で最初の事業用水力発電所として「蹴上発電所」が建設され、疏水の水を使って発電し、電気事業も開始されました。現在では、京都市の上水道に使われてるほか、農業用水としても重要な役割を担っています。

1989年には、琵琶湖疎水完成100周年を記念して『琵琶湖疎水記念館』が京都市左京区に開館、そして今年の2月8日にリニューアルオープンしました。開削の様子や測量図など、琵琶湖疎水についての貴重な資料が展示されています。お近くに行かれた際には、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

【写真】琵琶湖相違記念館
【写真】春の琵琶湖疎水
  琵琶湖疎水記念館(上)と春の琵琶湖疎水 photo by gettyimages