# 政治 # 規制

安倍政権の最前線を見た男が記した「岩盤規制大国」日本の真実

政治の舞台裏を知る重要な書だ

日本に生き残る道はあるか、を問う一冊

「目刺しの土光さん」こと土光敏夫氏が会長をつとめ、国鉄(現在のJR各社)や電電公社(現在のNTTグループ)の民営化を打ち出した第2臨調(第二次臨時行政調査会)以来、歴代の総理が最優先事項のひとつとして取り組んできたにもかかわらず、いまだに十分な成果があがっていないとされるのが、「岩盤規制」と呼ばれるほど抵抗勢力が強大な規制の見直しだ。

そんな中で規制改革の当事者が沈黙を破り、なぜ、岩盤規制の改革が困難なのか、最新の事情を赤裸々に語る書籍が登場した。その書籍は、政府の「規制改革推進会議・投資等ワーキンググループ」の座長を務める原英史氏が上梓した『岩盤規制 誰が成長を阻むのか』(新潮新書)だ。

このワーキンググループは、「総理への忖度」が取り沙汰された加計学園の獣医学部新設問題や、民放廃止の意図があるとされた放送法4条廃止問題を審議した会合である。

筆者が一読したところ、モリカケ問題で「直接の当事者だった私から見ると、真相は全く異なる」と、マスコミ報道がピント外れだと断じるなど、なかなか興味深い記述に溢れていた。

また、将来に向けて、移民排斥や格差拡大のといった新たな課題に世界の関心が移る中で、今なお「需給調整」や「事前調整」の廃止という古典的な規制改革すら成就できない日本に生き残る道はあるのか、というテーマも示唆に富んでいる。

今週は、この「原英史」節を紹介してみたい。

 
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