深田恭子と安達祐実…意外な「同世代女優」は今が最も魅力的だ

どこかホッとする二人
堀井 憲一郎 プロフィール

『初めて恋をした日に読む話』では、キャバクラの経営者役である。お店にも出ていてママというポジションでもあり、店員からは『社長』とも呼ばれている。主人公(深田恭子)と対照的な「恋のベテラン」という役どころである。男と女のことなら私に任せておきなさい、という性格で、高校生の恋愛から、ヒロインをとりまく男たちまで、的確にアドバイスしていく。

まあ、これが見たかった役かどうかは措いておいて、でも見ていてとても自然なのだ。盛ってないし、ずらしてもいない。苦しくない。ふつうに見える。 

だから、ああ、この人きれいな人だなあ、とふつうにおもう。勝手に安心してしまう。

 

とても和むドラマ

『家なき子』が1994年のドラマだったから、あれから25年、なんかひさしぶりに安達祐実を見ていても心がざわつかない。つまり、子役時代の印象と関係なく、今回はふつうに眺めらていられるのだ。見てる側の勝手だけれど、でも、落ち着いて見られる。

つまり、これまで安達祐実が出てくると、軽く緊張していなのだ、ということが、いまになってわかった。

30代後半から40代にかけての安達祐実をもっと見てみたい。やっとそうおもえる日がやってきました。そんなこと言われても困るだろうけれど。ゆったりした安達祐実を見ているのもとても和む。(ドラマ後半で彼女の恋が始まって、その展開も楽しみです)

『初めて恋をした日に読む話』はとても和むドラマである。

物語を越えて、何か落ち着かせるものがあるようだ。

ドラマはべつにストーリーを追うためだけに見るものではなく、その世界の雰囲気と、俳優の気配だけでもとても楽しくなるものなのだと、あらためて感じている。

楽しくというより、「楽になる」という感じですけどね。そういうドラマが1本くらいあるのは、とてもいい。