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サンゴ礁白化の救世主か 猛暑の「6度上昇」まで耐えるサンゴ発見!

イスラエル発「スーパーサンゴ」誕生へ
温暖化が進む世界各地では、サンゴ礁をめぐる見通しがますます厳しくなっている。だがイスラエルより、かすかだが貴重な希望の光をもたらす発見がもたらされた。

紅海北部のサンゴは来世紀まで生き延びる可能性があり、さらに広がっていくかもしれないという──。

「すでに半数が死滅」だが…

気候変動の影響によって世界中のサンゴ礁が荒廃しているというのは、科学者に広く共通する意見だ。最近では、世界で最も素晴らしい自然に数えられるオーストラリアのグレートバリアリーフが、広範囲にわたる被害を受けている。

グレートバリアリーフサンゴ礁の白化が進むグレートバリアリーフ Photo by Getty Images

2018年に「サイエンス」誌に発表された論文によれば、人間が大気に排出している二酸化炭素の影響で、海水の温度と酸性度が急上昇しており、この両方が海の無脊椎動物であるサンゴに害を与えて、成長を憂慮すべきペースで妨げているという。

専門家の推定では、20世紀初頭に存在していたサンゴ礁の半数がすでに死滅している。

しかし、イスラエルのエイラート海洋科学大学共同利用研究所による最近の研究では、紅海最北部のサンゴは、海水の温度上昇と酸性化に並外れた耐性を示しているという。

アカバ湾紅海最北部、アカバ湾の海面 Photo by Getty Images

紅海で得られた知識が、世界の他の海域のサンゴ礁でも役に立つのでは──。専門家たちの期待も高まっている。

アカバ湾アカバ湾の海中 Photo by Getty Images

バル=イラン大学のサンゴ礁の専門家で、今回の研究の責任者であるマオズ・ファイン教授は、「世界中でサンゴの死滅や衰弱が急激なペースで進んでいるが、アカバ湾ではサンゴ礁の白化現象が1件も目撃されていない」と述べている。