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フランスの「街並み」が、日本とここまで違う意外なワケ

なぜベランダは3階と5階なのか

ベランダは3階と5階

世界で一番外国人観光客が訪れる国、フランス。

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2018年には約8900万人が観光でフランスを訪れたそうです。参考までに昨年、日本を訪れた外国人観光客は3119万人と、フランスの約3分の1という結果でした。

フランスの中でもとくにパリの魅力は格別。エッフェル塔やノートルダム寺院などの観光をはじめ、おいしいフランス料理、ルーブル美術館にショッピング、ナイトクルーズやキャバレーなど、いくら時間があっても足りなくなってしまうことでしょう。

パリはどこを歩いても素敵なところばかり。パリといえば石造りの重厚な街並みが思い浮かびますが、いつごろから現在のような雰囲気を持つ建物が造られたのでしょうか。

 

実は17世紀より前は、木造建築が多かったのです。

しかしこの頃、ロンドンで大火事が起こり、木造建築が禁止されたという経緯があります。

現在、パリジャンやパリジェンヌが住んでいる石造りのアパルトマンは19世紀に建てられたものがほとんどです。

当時のパリを管轄する県知事が、道路の幅に応じて建物の高さを定めました。さらに、景観を維持するために高さや屋根の傾斜など、外観の規制が定められました。建物の高さは隣とほぼ同じであり、隙間なく建てられているため、外壁がつながっているわけです。

階数は屋根裏を入れて7階建ての建物が多く、ベランダは3階と5階のみに設置されているなど、素敵な街並みを維持するためには、厳しいルールがたくさんあるのです。

なお、パリの中心に位置するノートルダム寺院が完成したのは1350年ですから、700年近い歳月が流れていることが分かります。凱旋門の完成は1836年で、当時ナポレオンが建設を命じたものです。日本でもお寺などの歴史的建造物が造られたのは何百年も昔でした。