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6000万円の住宅ローンを組んだ30代「高給・共働き夫婦」の末路

「理想の住宅ローン」は必ず見つかる
深田 晶恵 プロフィール

コントロールできること、できないこと

家を買う時、住宅ローンについてはよく「途中で繰上げ返済していけば大丈夫」「最後は退職金で一括返済すればいい」などと言われます。

〔photo〕iStock

しかし、子どもの教育費を捻出し、時には収入ダウンや利息額の上昇に耐えながら、繰上げ返済をしていくことはできるでしょうか?

教育費や老後資金を貯めることはできそうですか?

退職金で住宅ローンを一括返済したら、老後の生活資金が大幅に不足することにならないでしょうか?

住宅ローンの借り過ぎは、「老後貧乏」 を招くリスクがあるのはもちろん、定年退職前に返済が難しくなれば、若くして「住宅ローン貧乏」に陥るおそれさえあるのです。

これから住宅ローンを組む人は、まず住宅ローンの組み方が生活に大きな影響を及ぼすことを知り、「身の丈に合ったローン」を組むことが大切です。

 

人生には、自分でコントロールできることとできないことがあります。住宅ローンに関連することで言えば、景気の動向や住宅ローン金利の動きは、コントロールすることができませんし、勤務先の業績が下がれば否応なく給料がダウンすることもあるかもしれません。

一方、マイホームを買う時期や物件の予算、ローンの借入額などは、自分で決めることができます(図3)。

このように「コントロールできないこと」と「コントロールできること」を整理してみると、住宅ローンという多額の借金をするにあたって、できる限りリスクを減らす方法が見えてきます。それは、「コントロールできないことを少しでも減らす」こと、そして「コントロールできる要素に適切に対処する」ことです。

たとえば、変動金利で住宅ローンを借りれば、金利上昇によって家計の負担が増すリスクにつねにさらされることになります。一方で、10 年後、20 年後の家計の状況は、正確には予測できません。給料がダウンしたり、転居を余儀なくされたりすれば、工夫や努力で乗り切るのには限界があります。

もし、こうした「コントロール不可能な事態」が一気に襲ってきたら――。

コントロールできない要素を増やすことは、自分の人生で博打を打つようなものと言っていいでしょう。