4月 1日 世界初の気象衛星タイロス1号打ち上げ(1960年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1960年のこの日、大気の雲の動きを観測するための初めての衛星「タイロス1号」が、アメリカ・フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げられました。

【写真】タイロス1号の打ち上げ
  タイロス1号の打ち上げ photo by gettyimages

タイロス1号には、赤外線のほかに、可視光のビデオカメラが広角レンズ装着のものと望遠レンズ装着のもの、2台が搭載されており、上空約650キロメートルの地点から、雲の映像を地上に送信しました。

とくに広角レンズは、焦点距離8mm、明るさF1.5の超広角レンズで、10秒/枚のスロースキャンカメラで宇宙から空を撮影し、高度750マイルの宇宙空間からでも鮮明な画像を撮影することができました。

撮影された映像は、通信できない領域で撮影した画像を保管するため、磁気テープ記録機によって保存できました。そうした機器をまかなうための電力は、9200枚の太陽電池で搭載されたバッテリーに充電して供給されました。

画像の解像度の低さや、カメラの向きが固定できず、うまく地球に向いたときにしか観測が行えないなど、現在の科学衛星と比較すると、非常に単純な構造でしたが、気象予報のための情報を得るというアイデアが実際に実行された初めての衛星でした。

【写真】最終テスト時のタイロス1号、最初の画像
  最終テスト時のタイロス1号(左)と宇宙から電送した最初の画像(photo by gettyimages,NASA)