1人目:やり手のW大生に高級焼肉をタカられる

ママ活はというと、買い手市場なのでバランスを考えて男子大学生を3人選んだ。会ってみると、まさに三者三様。

韓流アイドル風のW大生A君(21歳)はやり手だ。褒め言葉をちりばめて会話を弾ませ、リクエストしてきた高級焼き肉店のお会計は二人で2万円。こんな高額、奢ったことないわ……と少々狼狽える横で「ごちそうさまです」とナチュラルに奢られるポーズをとるA君に、私は焼肉というより彼に料金を払った意識が芽生えた。

2軒目のバーも奢って店を出ると、怒涛のアピールタイムが始まった。Aくんは「酔いました~」と言いながらイタズラするように私の身体をタッチし、「ほんとお金ないんですよ。奨学金の返済もあるし、免許も取らなきゃだし、就活代もバカにならなくて……。あの、お小遣いってもらえるんですかね……?」ととぼけたように聞いてきた。

お小遣いの額に不満げなA君

あえて私からお小遣いの話には触れなかったが、こうやっておねだりをするのか、と半ば感心してしまう。相場を尋ねてもわからないと言うので適当に3000円を渡すと「今度会ってもっと楽しかったら上げてください!」と言われた。足りなかったようだ。

そのあとも終電がないアピールをされ、後日のLINEで「僕が癒してあげますよ」と言ってきた。“お誘い”の匂いがプンプンする彼の戦略を観察できただけでお腹いっぱいだ。

2人目:コミュ障気味のT大院生に癒される

2人目は、「私は、大学で化学を学んでいる」「私は、大阪府に生まれた」というぶっきらぼうな文体のプロフィールが印象的なT大院生B君(25歳)。自撮りの写真も変にキザな感じで画面から漂うコミュ障っぷりが逆に気になった。

B君は眼鏡姿に地味な服装と典型的な理系男子だった。肉が食べたいと言われ、試しに「じゃあサイゼで良い?」と半分冗談で言ってみると普通にOKしてくれた。彼は高級なご飯に連れていってもらうことが目的ではないようだ。

サイゼリアでのなごやかなひととき

B君は最初は緊張しているようだったが、時間が経つにつれ話を盛り上げてくれてイメージと違った。大学の研究や将来のことを聞いて、一緒にサイゼリヤのメニューの間違い探しをして、なんとも穏やかな時間を過ごす。

会計は1700円。この額なら余裕で奢れるわと財布を出すと、B君は千円札を渡してきた。少額なのに律儀にお金を出そうとするなんて1人目とはえらい違いだ。当然お金は受け取らず、むしろお小遣いを渡した。「僕は一緒に食事できたらいいなと思ってたくらいなので」と最後まで謙虚だった。こういった欲のないタイプもいるようだ。