では、実際にほうれん草を使った作り置きを2品いっぺんに作ってみましょう。まずは、ほうれん草の「下準備」から。

【1】大鍋に湯を沸かし、塩をひとつまみ入れ、ほうれん草2袋分をさっと湯がく(茹でる作業まではいっぺんに)。

茹でるときは火の通りにくい根元から入れます。けっして茹ですぎないよう注意してください。まずは根元だけ入れて5秒ほどそのまま。
根元が少し柔らかくなったらゆっくり葉先を入れます。
20秒ほど茹でて、根元がこれくらいの固さになったら、ざるにあげます。さっと冷水にくぐらせて色どめをします(きれいな緑色を保つため)。

レシピ本には「水に浸ける」と明記されているものも多いですが、浸けると味が抜けてしまうので、さっと水に通すだけがおすすめです。

【2】ほうれん草のあら熱がとれたら、根元から葉先に向かって順に絞る。

3~5束くらいずつまとめて、けっこう力を入れてギュッギュッと絞っていくのがコツです。

【3】水けを絞ったほうれん草を切る。

このときなるべく短く、2.5cm幅で切ると、お弁当箱に詰めやすくなります。夜ごはん用にはもっと長めに切ってもいいのですが、短い幅のほうが盛りつけたときに上品に見えます。

切ったあとに、もう一度しっかり水けを絞ります。

では次に、「味つけ」です。茹でたほうれん草を二つに分けます。

一つ目は【ほうれん草のナムル】の味つけ。

<材料>
ほうれん草…1袋(240g)
白醤油………大さじ1弱(2/3程度)
ごま油………大さじ1弱(2/3程度)
塩……………適量(茹でるとき用)

【4】【3】で切ったほうれん草1袋分を保存容器に入れ、上から白醤油、ごま油の順にまんべんなくかける。

ナムルはこれでできあがりです。

白醤油がなければ普通の濃い口醤油でオーケーです。白醤油のほうが塩けが強いので、普通の醤油を使う場合は、心もち多めに入れてください。白醤油は色が薄いので、時間が経っても食材の色を損ないません。お弁当作りには最適な醤油ですよ。

おすすめの白醤油は、日東醸造「足助仕込三河しろたまり」

ナムルは保存容器の中で味が染みていくので、次の日から2日目が食べごろです。しっかりと容器を消毒して水けを絞れば、夏場でも3日、冬場は5~7日ほど日持ちします。

もう一つは、【ほうれん草のバター和え】の味つけです。

<材料>
ほうれん草………1袋(240g)
バター(有塩)…2片(15g)  
塩…………………適量

【4】耐熱の保存容器にバターを入れ、蓋をせずにレンジ(600W)で45秒加熱する。溶けたバターが熱々のうちに茹でたほうれん草と塩ごく少々(1g未満)を加えて全体に絡める。

こちらの保存は夏場は2日、冬場は4日ほど。ナムルより水けが少ないので冷凍しても味が落ちにくいです。その週のうちに使いきれなさそうなときは、早めに小分けして冷凍しましょう。

この2品は基本の味つけです。作り置きおかずはベーシックな味つけにしておくと、アレンジに使いやすく重宝します。