知っているようで知らない、天皇陛下の毎日の仕事

どのような仕事をどのように
山本 雅人 プロフィール

天皇の重要な仕事の一つに「国際親善」があるといえるが、710の行事を外国関係と国内関係のものとに分けると、「国内関係」が537件、「外国関係」が173件と、全行事の約4分の1が外国関係となった(図3 参照)。この「外国関係」には、外国からの賓客に会うことだけではなく、駐日の外国大使らの関係する行事、さらには「親善」という意味から、外国にこれから赴任する日本の大使らと会う行事も含めてカウントした。

皇后さまとご一緒の行事が多い

現在の天皇陛下は多くの行事について、皇后さまと一緒に、つまり天皇・皇后両陛下で臨まれている。数えてみたところ、年間710件のうち、天皇陛下単独で臨まれた行事は2割強の160件にすぎない(図4 参照)。

朝日新聞の岩井克己編集委員(肩書きは刊行当時)は、昭和天皇の時代には拝謁などで「天皇・皇后が夫妻で会っていたものは(中略)一部のものにすぎなかった。平成に入って、(中略)むしろ国事行為以外の儀式や行事の大半が『両陛下』の出席で実施されるようになった」(「平成流とは何か──宮中行事の定量的・定性的分析の一試み」『年報 近代日本研究20 宮中・皇室と政治』山川出版社所収)と、〝夫婦参加〟が平成に入ってからの特色の一つだとしている。

それは、各種功労者や表彰者の拝謁に〝内助の功〟として配偶者を同伴させることが増え、拝謁を受ける側も、昭和時代は天皇だけだったのが、平成に入り、皇后さまも伴われるということになっていったからだという。

関連記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/