古くより神様との縁が深い山陰では、今も神話や伝承が残る不思議スポットがたくさん。そんな場所ばかりを集めたミステリーツアーへ、民俗学者の小泉凡さんがご案内。

教えてくれたのは……
小泉凡さん
小泉八雲記念館館長、焼津小泉八雲記念館名誉館長、島根県立大学短期大学部名誉教授。妖怪、怪談を切り口に、文化資源を発掘し観光・文化創造に活かす実践研究や、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の思考を社会に活かすべく世界各地で活動。著書に『民俗学者・小泉八雲』ほか多数。小泉八雲の曾孫。

怖いくらい当たる!?
鏡の池の恋占い

八重垣神社(島根県松江市佐草町)

須佐之男命と結ばれた稲田姫を祀る神社で、縁結びの社として女性の参拝客でいつも賑わう。とくに稲田姫が姿を映したとされる鏡の池に、硬貨を載せた占い用紙を浮かべ、その沈む時間や方角で縁を占う「縁占い」は、びっくりするほど当たる! と評判。

©八重垣神社

八雲の妻セツも若い頃この占いをしています。紙が時間をかけて池の対岸に沈んだので、「異国の人と結ばれるのでは?」と友人にからかわれたそう。まさにそれが現実となりました。

小泉八雲の
生涯と思考を体感する

小泉八雲記念館(島根県松江市奥谷町)

©小泉八雲記念館
小泉八雲[ラフカディオ・ハーン]

小泉八雲はギリシャ生まれのアイルランド人作家で、松江で1年3ヶ月暮らした。日本の怪談話をまとめた『怪談』が代表作。そんな八雲の生涯や独自の思考を多面的に学べる施設がこちら。2016年にはライブラリースペースや、ミュージアムショップを備えた記念館へと一新した。

「再話コーナー(怪談ルーム)では、佐野史郎氏の語りと山本恭司氏の音楽で八雲が再話した山陰の怪談を楽しめます。企画展「彫刻家 荒川亀斎と小泉八雲」が2019年6月まで開催中です。」