スマホを眺めていても身につかない「プログラミングの3要素」とは

小学校のプログラミング教育の「先」へ
板谷 雄二 プロフィール

私たちは朝アラームが鳴って目を覚ましても、時計を見て、そうだ今日はゆっくりでいいんだ、とかいって、また寝入ってしまうかもしれません。時刻を見て、次の行動を「分岐」させているのです。

なんとか起き上がって顔を洗うときは、顔に洗顔剤をつけ、水で洗い流してから、タオルで顔を拭きます。もしこの順番を変えて、タオルで拭いて水で顔を洗ってから、洗顔剤をつけてしまったらどうでしょう。みっともない姿で一日を過ごしてしまいます。順番が大事です。これが「順次」です。

そして、私たちはこのような生活を毎日「反復」しています。

洗顔Photo by Mick C / Flickr

コンピュータのすごいところは、順次・分岐・反復を非常に速く、そして正確にやってくれることです。

もし間違いが多いのでしたら、私たち人間がチェックすることになってしまい、何のためにコンピュータを使うのかわからなくなります。

これらの思考を学ぶにはどうしたらよいでしょうか。

「文字ベース」で覚える必要性

ブロックを並べながらプログラミングを学ぶ、スクラッチというソフトがあります。順次、分岐、反復などの種類によって、ブロックの形が違うので、間違った並べ方ができず、グラフィック的にプログラミング能力がつくように工夫されています。

しかし、残念ながら、プログラミング的思考の理解やスクラッチの体験だけでは、実用的なプログラミングはできません。

国民全員が実用的な能力や知識を必要としているわけではないので一部の方でいいのでしょうが、実用的なプログラミングができるようになるには、さらなる研鑽が必要です。

グラフィック的なプログラミングではなく、文字ベースのプログラミングを学ぶことが必要です。文字の形でコンピュータに命令を次々と与えることになります。

スクラッチから文字ベースのプログラミングに移行するには、壁があるといわれています。

実際、これほど注目される前に、スクラッチを10人ほどの大学生に使ってもらったことがあります。彼らは1時間ほどで使えるようになりました。しかし、その彼らでさえ、文字ベースのプログラミングとなると習得にだいぶ苦労していました。

文字ベースのプログラミング言語の代表的なものにC言語があります。半世紀以上前から使われ、今でもよく使われている言語です。そのC言語を手軽に学べるように、動画やナレーションを多用した『Web学習アプリ対応 C言語入門 スマホ・PCを使いスキマ時間で楽々習得』(講談社ブルーバックス)を上梓しました。

C言語を簡単に体験できる仕組みを開発し、スマホの小さな画面でも十分理解できるように配慮しました。プログラミング的思考だけではなく、少しでも実用的なプログラミングを学びたいのでしたら、ぜひご利用ください。

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