美容業界でも数少ない男性編集・美容家の3人が集まって最新コスメをあれこれ語るシリーズ。今回はフランスから本格上陸するコンダンセ パリ、夏の新作、RMKとSUQQU、ブランド10周年を迎えるukaの4ブランドをご紹介!

俺たちのコスメとは……
化粧品を科学で斬るビューティサイエンティスト・岡部美代治さん、男性美容研究家の藤村岳さんと、美容業界ン十年のFRaUプロデューサーの関龍彦がスキンケアからボディ、フレグランス、メイクアイテムまで、経験と知識をもとに、これからの美容業界までを占う発表会レポートです。

仏生まれのラグジュアリースキンケア
「コンダンセ パリ」が本格ローンチ

:今回のレポートはメイクもスキンケアもてんこ盛りだったね。3人が行った発表会で印象に残ったブランドを挙げてもらったけど、最初は「CONDENSE PARIS(コンダンセ パリ)」からレポートしよっか。

岡部:2018年にすでに上陸はしているのですが、美容ツウの間では人気のラグジュアリースキンケアブランドです。ハンドクリームは“ヴィクトワール ドゥ ラ ボーテ賞”を受賞しているヒットアイテムですよね。

藤村:ナタリー・ラモンデさんは「ケンゾーキ」の開発をおこなっていたんだそう。ボクはあのブランドが本当に好きで、その説明を聞いたら彼女に会ったこともないですけどすごく懐かしい感じがしました。

:僕もケンゾーキ、好きだった! ナチュラルとかオーガニックとかが流行るずっと前。早かったよね!

岡部:やはり処方研究していた方は、いつか自分で思いっきり納得できる商品をつくりたくなるのでしょうね。商品コンセプトを聴いて実際使ってみると、こだわりがよく解ります。

藤村:説明を聞いているうちにパリのファーマシーで見かけたことを思い出しました。フランスでは既に人気のブランドなんですよね。

コンソントレ エクラシサン タン パルフェ 15mL×3本 ¥14500( 2019年4月11日発売)/コンダンセ パリ

:そうそう。今回、美容液が新登場するんだよね。日本でも本格ローンチするというから楽しみだな〜。

藤村:ナチュラル・オーガニック系なんですけど、雰囲気だけではなくきちんと美容効果が得られると人気なんだとか。

:フランスの某高級コスメブランドのものと同じ品質の原料を用いながら、商品価格は1/3くらいだって。かなりおトクってこと。

岡部:やはり自前の研究開発ラボや製造工場を持っている強みですね。工場の設備もフランス医薬品・保険製品安全庁監修ですし。

藤村:コンダンセは「凝縮」という意味。植物のパワーを凝縮して五感を刺激するコスメなのだそう。

:新商品となる美容液、少量だけでも期待感高まるテクスチャーです。既存品のハンドクリーム「クレーム マン ジュネス」(75mL ¥3500)、よく売れているそうだけど確かに良かった!

注目の夏コスメ
SUQQUはUVケア、
RMKはリップイチオシ!

左から、エクストラ プロテクター 50 SPF50+・PA++++ 30g ¥6000、ウォータリー プロテクター 30 SPF30・PA+++ 30g ¥4500( ともに2019年4月5日発売)/SUQQU

:新配合の散乱剤により、UVカット率は高いのに、透明感も高いUVケア商品がメイン。サマーコレクションのお披露目も兼ねた発表会でした。確か18時までのオープンだったかな、夕方でも入れる発表会は、スケジュールを組むうえでありがたい。

岡部:そう、グループ初採用の技術でルブリカントコートという粉体処理でしたね。ひとつひとつの粉体を丁寧にうるおいコートしているので、肌のきしみがなく、保湿感もあるということでした。

藤村:今回はうかがっていないんですよねぇ。

:メイクはネオンカラーがテーマのコレクションだったよ。ネオンピンクのシャドウを目の下に入れたモデルビジュアルがかっこよかったな~!

:一方で「RMK」はリップメインの発表会。

藤村:夏らしい元気なリップの提案がよかったですよね。

リップスティック コンフォート マットフィット 全7色 ¥3500( 2019年4月19日発売)/RMK Division
リップスティック コンフォート ブライトリッチ 全10色 ¥3500( 2019年4月19日発売)/RMK Division

:コレクションのテーマが「恋」と「色」。マットだけど軽さとカジュアル感のある「マットフィット」(全7色)と、ツヤっぽくて鮮やかな発色の「ブライトリッチ」(全10色)がアートのように展示されてました。マットフィットの色名がおもしろかったなー。「予感」「駆け引き」「誘惑」など愛の駆け引きみたいなんだよね。

CCジェルクイックグロー SPF12・PA+ 30g ¥4500(数量限定発売)/RMK Division

藤村:ボクが注目したのは「RMK CCジェルクイックグロー」です。毛穴や肌の色ムラをカバーしてくれて自然な仕上がり。色を塗り重ねるというより、透明な膜でアラを隠してくれるという方が正しいかも。

:肌も「薄着」したい、これからの季節にピッタリだね。

藤村:汗や皮脂にも強くて崩れないので、ワンマイルのお出かけはこれだけでも十分かも。

岡部:男性も使って気持ちよさそうですね。

藤村:軽いテクスチャーだから男子もいけます!

:そっか。試してみよう!

ブランド10周年を迎えるuka
心と脳を刺激するスキンケアが新登場

藤村:相変わらずプレゼン上手の「uka(ウカ)」。代表の渡邉季穂さんの丁寧な開発経緯の説明に始まって、新成分「シナラオイル」に聞き入ってしまいました。

:毎回そうだけど、今回の商品への想いは半端なかったね。

藤村:フランス・ピレネー山脈の在来種「シナラ」はアザミの仲間。その種からコールドプレスで採れる良質なオイルは、不飽和脂肪酸が豊富で、特にリノール酸はアルガンオイルの2倍もあるとか。

岡部:実は化粧品によく使われているサフラワーオイルをとるベニバナもアザミの仲間なんですよ。リノール酸が多いのも同じなので、アザミの仲間はすごいですね。

:多くの大手ブランドにも信頼されているエッセンシャルオイルの会社・シリウス社が、サステナブルな農法で大事に育てたシナラから抽出されたオイルなんだね。

気分や好みで選ぶ時代はもう古い
1歩先を行く「香り」の提案

ボディ ウォッシュ 全3種 250mL ¥3000、エッセンシャルミスト 全3種 100mL ¥3600、ボディオイル 全3種 100mL ¥6500/uka

藤村:香調は3つ。抱きしめたくなる柔らかな「Hug」、朝のスッキリとした爽快感の「Balance」、ぐっすり眠りたいいたわりの「Dream」とあります。

岡部:そのコンセプトはサーカディアンリズムと脳内ホルモンに着想している点が、とっても良いところをついていると感心しました。

:大人が気持ちいいと感じて、しかも「効きそう!」と思える香りを作るのに、1年以上もかかったんだってね! この日は、季穂さんのパートナー=ナベちんさん(uka代表取締役CEO)の誕生日。3つの香りの頭文字を並べるとHBD(Happy Birthday)になるというロマンティックな「隠れ演出」も!

岡部:そうそう! 「ギフトアイテムとしてもおすすめ」って話してましたね。

藤村:それぞれボディオイル、エッセンシャルミスト、ボディウォッシュの3品ずつあるので、全9品のラインナップ。これだけの数を揃えるのってなかなか大変だったはず。

岡部:開発担当者は大変だったと思いますが、さらにアイテム別のセルフマッサージ方法も考えているので、本当にすごいと思いました。

藤村:プレゼン後はトリートメントタイム。ukaのスタッフが15分くらいしっかりと施術してくれました。ボクが行った時間は「Hug」の時で、頭部と首、デコルテそして脇の下まで揉んでもらいました。

:僕は一番気に入った「Balance」を使ってのスカルプマッサージ、最高でした!

岡部:私はスカルプマッサージをしてもらう時間が取れず残念でした。してもらっている皆さん、気持ちよさそうだったなぁ。

藤村:このシリーズに伴って、新エステメニューもスタートするそうです。これも予約して、レポートしなくちゃ。

:がっくんのレポート、楽しみにしています。季穂さん、2月末に書籍も出したんだね。『雰囲気からして美人』(ダイヤモンド社)って、上手いタイトル! 齋藤薫さんが書くコピーみたいなニュアンスで、ステキです。

岡部:やはり体現者は説得力がありますよね。

:コスメはこれからますます「誰が」「どんな想いで」作っているか問われる時代になっていくと思う。季穂さんの人柄や情熱が伝わるukaは、商品も発表会も、そういう点でお手本になるブランドのひとつなんじゃないかな。

コンダンセ パリ
http://condense-paris.jp/

SUQQU
https://onlineshop.suqqu.com/

RMK Division
https://www.rmkrmk.com/

uka Tokyo head office
https://www.uka.co.jp/

PROFILE

岡部美代治 Miyoji Okabe
ビューティサイエンティスト。(株)コーセーの研究所を経て(株)アルビオンにて商品開発、マーケティングなどを担当。2008年独立し、現在は美容コンサルタントとして活動。商品開発、美容教育アドバイスなどを行うほか、講演・セミナーの依頼や雑誌取材なども多い。

藤村岳 Gaku Fujimura
男性美容研究家。編集者を経て独立。シェービングを中心に独自の理論を打ち立て、男性美容のパイオニアとして活動。テレビ出演のほか、講演、コスメ開発やマーケティングなども行う。スパ・エステについても造詣が深い。著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』がある。サイトは、男性美容研究所。男性美容研究所:http://danbiken.net/

関龍彦 Tatsuhiko Seki
FRaU プロデューサー。講談社入社後、『ViVi』『FRaU』の編集者を経て『VOCE』創刊のため新雑誌準備室へ。2004年より6年間、同誌編集長。2010年より4年間、『FRaU』編集長。2018年より現職。ビューティ界の新サービス「BE-BANK」エグゼクティブ・プロデューサーも務める。

Illustration:YUGO. Composition:Mayumi Hasegawa