大阪ダブル選「自公と共産が共闘」に感じる多大なる違和感

これはもう「大阪珍百景」と呼ぶしか…

異常な「反維新」

先週は、4月7日投開票の大阪ダブル選について、政策議論として知っておくべきことを書いた(「大阪ダブル選挙前に改めて知っておきたい「二重行政の実害」やっぱりムダはまだまだあるhttps://gendai.ismedia.jp/articles/-/63365)。

これは、経済・行政についての基礎知識を解説したものであったが、今週は政治の観点から話をしたいと思う。

先週は、マスコミが総じて大阪維新に好意的でないことを、各紙の論調を並べて示した。実は、政党も同じで、大阪では自民・公明・共産が「反維新」で共闘している。これは、政治的にはとても珍しいことで、筆者は「大阪名物の珍光景」と呼んでいる。

今回の大阪ダブル選のうち、大阪自民党は大阪府知事選には元大阪府副知事の小西禎一氏を擁立、公明党も小西氏を推薦する。共産党も支援を検討しているという。さらに、連合大阪は小西氏を推薦することを決めているという。まさに維新以外が「反維新」で結束しているようだ。

 

大阪市長選でも、自民党は元大阪市議の柳本顕氏を立て、大阪府知事選と同じく「維新と反維新」の構図となりそうだ。

このダブル選挙の直前に、堺市の竹山修身市長の不祥事が問題になったが、ここでも同じ「維新と反維新」の構図が見られた。竹山市長は、1億3800万円にものぼる政治資金報告書の記載漏れが指摘されている。その額は前代未聞、言うまでもなく大不祥事だ(「尋常でないズサンさ!大阪・堺市長が1億3800万円“記載漏れ” 3年間だけで6割の領収書が不備… 専門家「前代未聞だ。訂正では済まない」」 http://www.zakzak.co.jp/soc/news/190315/soc1903150019-n1.html)。

これに対して、維新の会は竹山市長の不信任決議案を提出したが、自民、公明、共産各党が否決に回った。竹山市長の政治資金管理の杜撰さは異常であるが、このあからさまな「反維新」も異常というべきだ。

自民・公明は、国政では連立政権なので、地方レベルでも協力することは不思議ではない。地方政治では、オール与党というのもなくはないが、それでも共産党がそれに加わるのはかなり珍しい。

国政レベルでは、共産党は自公と激しく論戦している。目指す社会体制がまったく異なるので、ある意味で対立は当たり前だ。地方組織とはいえ、大阪でも自公と共産は政治信条がまったく異なるはずなのに、対維新では、政治信条を乗り越えて自公と共産がつながるのだから驚くばかりである。

連合も、政治信条は自公と異なっているはずだが、反維新では、自公、共産とも共闘する。このことは、筆者にはかなり異様に思える。

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