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高級ワインが原価で飲める!「サンミラボ」のすごいビジネスモデル

味覚でつながるコミュニティの可能性
マネー現代編集部 プロフィール

「味覚」で人がつながるコミュニティ

今後の展開としては、sanmi Labを増やしていきたいという野口さん。冒頭の話に戻るが、やはり人とのつながりを味覚でマッチングできるサービスが作れたら、すごく面白いと信じているからだ。

「あからさまな出会いの場、というのが僕自身すごく苦手です。でも、ワインを1つの言い訳にして会話に花が咲き、そのまま仲良くなるというのは、とても自然だしスマートですよね。だから、ワインを使ったパーソナルコミュニティを作れないかと考えています」

具体的には以下のようなイメージだという。

「例えば勤務先から地元の駅に帰ってきたとき、週1でも月1でもいいんですが、日常とは違う場所で『今週も、今月も頑張ったなぁ』と言って、自分へのご褒美に5大シャトーとかDRCなどボトルでは手が出しにくい偉大なワインを一杯飲む。それで、『あぁ、こういうワインがまた飲めるように頑張ろう』という気持ちになれるスペースができたらいいなと思っています」

「スタバでは『サードプレイス』と言いますが、リラックスして一息つける空間、そしてワインラヴァーが自然と繋がっていく空間。それらをイメージしてワインを軸にコミュニケーションプラットフォームとして日本最大級な規模にしたいです」

 

味覚でつながるコミュニティには、さまざまな可能性が考えられる。

「ワインにとどまらず、ビールでも日本酒でもウイスキーでもいいと思うんですけれど、そこに集まる人同士が自然とつながって、味覚を主軸にした緩やかなコミュニケーションができていく。そのうち仲良くなって友達になったり、付き合ったり、結婚したり、そういうことを最終的には創造できたら嬉しいです」

クラウドファンディングはプラスでしかない

ちなみに、最後にMakuakeでクラウドファンディングを実施した感想について聞くと、「プラスでしかなかった」という答えが返ってきた。

「『日本一』の支援金額を勝ち取った波及効果は計り知れないものがありました。それが名刺代わりになるからです。来店くださった方経由で、いろいろなつながりが生まれているので、使わない手はないというのが正直な感想です。ただ、僕らの達成金額が数百万円集めました程度で終わっていたら、どうなっていただろうとは思います。今のようなシナジーは生まれていなかったかもしれません」

「それに、マーケティングとしてお客様に認知させたい、広告費としてクラウドファンディングを使いたいと思っている人はいいけれど、お金がないからクラウドファンディングをやりますと言う人は、そもそも戦略性がなさすぎる。失敗するリスクが高いのでやめておいたほうがいいと思います」

クラウドファンディングで支援金額1位を勝ち取った男の目は、次の野望に向けてギラギラというよりは、キラキラしているように見えた。