Photo by iStock

永久保存版!「中古マンション」購入で後悔しないチェックリスト

「お宝」はこうしてつかめ
「買っていいマンション」は、どう見極めればいいのか? その問いに答えてくれる「目利き」がいる。累計5000戸、20万ページの「ガチンコ評価レポート」を30年以上書き続けてきた住宅アドバイザーで、著書『マンション大全』もある三井健太氏だ。中古マンション選びでは、買い手自身の目利きと知識が重要だと語る三井氏。では一体、どんなポイントをチェックすればよいのか? 本人に教えてもらった。

不安だらけのマンション購入

中古マンションを買った人たちは、どこに安心の拠り所を求めたのでしょうか? あるいは、どのような考え方をして決断に至ったのでしょうか? これは個人差のあることで、また調査データのようなものも発見できず、分かりにくいテーマですが、筆者のご相談経験から列挙してみましょう。

Photo by iStock

(1) 大手マンションメーカーの分譲したマンションだから大丈夫だろう

(2) 大手ゼネコンが施工したマンションだから大丈夫だろう

(3) 先の大地震でも特に修復が必要な箇所はなかったと説明を受けた

(4) 内見中、室内はとても静かだった。遮音性も悪くはないのだろう

(5) 清掃が行き届いており、管理状態も良さそうだ

(6) 管理人さんの目が光っているし、オートロックなのでセキュリティも良さそうだ

(7) 管理費等の滞納者がゼロと説明を受けた

(8) 売る人が少ないというから、きっと良いマンションなのだろう

(9) 建物に傾斜はないようだし、東日本大震災の揺れにも耐えた物件なのだから耐震性は大丈夫だろう

大体こんなふうに考えて自身を納得させたのだと思います。

ここで気付くことがあります。売主と施工会社が大手というくだりです。逆に言えば、大手の物件以外は不安が解消できないことになります。

 

ところが、気に入って買いたい欲望が強まると、マイナス思考よりプラス思考というか、楽観的というか、そのような心理状態になるようで、

(10) 疑ったらキリがない。まあ大丈夫だろう

(11) 住んでみて不具合があったら売ればいいさ

などと自分に言い聞かせて不安を打ち消すのです。

中古マンションを買おうかというとき、買い手には、内覧の際の観察ポイント、見えない部分の指摘事項、調査方法など、一定の予備知識が必須です。しかし、それでも十分に納得できる回答を得られない可能性が高いのです。

2000年から始まった「住宅性能表示制度(※)」によって、建物品質に関する客観的指標が新築マンションの物件ごとに提示されるようになりました。最近は新築物件の90%くらいまで普及して来たようです。

今後は、中古マンションの紹介の際に提示されることが増えて来ます。また、仲介業者が一定範囲で品質保証を行う例も出てきました。しかし、いずれも緒に着いたばかりです。

※「性能評価書」を見ることで、耐震性や耐久性、省エネ性、防犯性といった項目(全部で10項目あります)がわかります。