2019.03.25
# ビジネススキル # スポーツ

知将・野村克也氏が伝授!ビジネスに使える「メモのとり方・活かし方」

「5W1H」を意識せよ
野村 克也 プロフィール

メモに欠かせない「5W1H」

まだ若手だった頃、試合前に新聞記者たちと雑談している時、野球のセオリーの話になった。すると、ある記者が「私たち記者が原稿を書くときには“5W1H”というセオリーがある」と教えてくれた。その記者は“5W1H”が1つでも抜けると、原稿は不完全なものになってしまうのだとも言った。

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その時、教わった“5W1H”とは、次の6つの条件の頭文字を取ったものだ(私は当時、初めて知ったが、みなさんにとっては何を今さらと思うかもしれないが)。

(1) WHO 誰が?

(2) WHAT 何を?

(3) WHEN いつ?

(4) WHERE どこで?

(5) WHY なぜ?

(6) HOW どのように?

たしかに新聞を読んでいると、この6つの条件がしっかりと満たされていることに気づき、「なるほどな」と唸らされた。

以来、私もメモを取る際には、“5W1H”に気を配るようにした。それは次のように、打撃成績を記すような時にもよく活用した。

 

(1) 誰の?

(2) どのボールを?

(3) いつ?

(4) どこで?

(5) なぜ打てたのか?

(6) どうやってその結果に至ったのか?

単純なことの羅列に過ぎないが、それぞれの項目をしっかりと記すことで、メモはその後の重要なデータとなるのである。

また、ある人から「それに加えて、“WHY NOT”もあるよ」と教えられ、私は、「なぜ打てなかったのか?」「なぜ思い通りにいかなかったのか?」をより深く考えるようになった。これは一般社会にも通じる概念と言えるかもしれない。

例えば、A社とB社があるコンペで争い、A社が仕事を受注できたとする。その時、A社の社員たちは「なぜ私たちが勝てたのか?」より「なぜ、負けなかったのか?」を考えるべきだろう。なぜなら、その“WHY NOT”こそが、後の戦略によい影響を及ぼし、会社の利益となるからである。

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