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急落後こそ日本株は宝の山…プロが儲ける「ラグ・バイバック」の手口

自社株買い候補銘柄をじっくり拾う

恐怖相場でリターンを得る

目まぐるしく乱高下する相場が継続しており、短期筋が跋扈して市場をかき回しているような印象だ。

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世界景気の悪化懸念が膨れ上がる中では値持ちがよく、一見すると不可解な相場に見えるが、この背景は実は単純だ。

前回も述べたが、現在の世界の景気の見通しは、米国のピークアウト懸念、中国の成長率の急低下、欧州や日本のリセッション入り懸念など、お先真っ暗状態といっても過言ではない。

早晩に下落局面入りするだろうが、一方で「今この瞬間」はまだ全力で売りに転じられない事情がある。世界的な金融緩和レースの始まりへの恐怖感だ。

 

市場の一部からは、米FRBが年内に利下げかとの声があり、ECBは公式声明として年内の利上げを見送ると同時に新たな資金供給策の実施に言及、中国政府も預金準備率の引き下げを検討との報道もある。

まさに、世界の政府や中央銀行が一斉に金融緩和に踏み切る可能性がある。そうなれば、瞬間的に株価が上昇する可能性があり、短期のイベント投資家の買いと中長期のマクロ弱気層の売りが入り乱れ、株式市場が乱高下していると考えられる。

ここで問題なのは、いつ相場が急落に向かうのか、または緩和イベントで踏み上げられるかは誰にも分からない、という点だ。

しかし、このような恐怖感を煽る状況下でも、底堅くリターンを得られる可能性の高いアイデアが存在する。しかも、これは特に日本株市場で高い効果が期待されるものだ。

具体的な銘柄を見る前に、日本株市場内の主要な投資家の動きの把握から始めたい。

見るべきは、日本株市場で7割を超える最大の売買シェアを誇る海外投資家と、それに対峙する国内法人の動きだ。

図表:海外投資家、国内法人主体売買累積額とTOPIXの動き

拡大画像表示出所:東証、Datastream

海外投資家は、特に2018年以降から強烈に日本株を売り越し続けているが、日本株市場の下落とその動きはほぼ一致している。

空売りにしろ売り抜けにしろ、この図から彼らが大きく勝ち越しているのはほぼ間違いない。