写真、建築、漫画など、鳥取はアート&カルチャー好きにはたまらない聖地。「鳥取は初めて!」という、イラストレーターとしても活躍中のモデル・田中シェンさんが、1泊2日のアートな鳥取旅へ出かけた――。今回はノスタルジックな雰囲気が漂う、水木しげるロードをお届けします。

妖怪ワールドへ、いざ。

JR境港駅前から伸びる「水木しげるロード」の全長は約800m。通り沿いに並ぶ177体もの妖怪像を見つけて歩くのが楽しい。ほかにも「妖怪神社」や「水木しげる記念館」などお立ち寄りスポットも多い。 ©水木プロ

鳥取県境港市といえば、あの『ゲゲゲの鬼太郎』の生みの親である水木しげる(1922〜2015)が育った町として有名だ。JR境港駅を降りるとすぐそこから全長800mにわたって「水木しげるロード」が広がり、水木しげるが描いた妖怪の世界をテーマに、通りのあちらこちらに177体もの妖怪ブロンズ像が並ぶ。

水木しげるロードの駐車場で働くおじちゃんとパシャリ。「黄×黒の縞模様のちゃんちゃんこを着た鬼太郎がここにも! 気分が上がる~!」とシェンさん。
鬼太郎やねこ娘、目玉おやじなど、5種類の図柄から選べる「妖怪ラテ」。(「ゲゲゲの妖怪楽園」の限定商品)。

水木しげるの作品や思想を知ることができる「水木しげる記念館」や、テーマパークさながらの「ゲゲゲの妖怪楽園」「妖怪神社」などもあり、水木ファンにとってはたまらないスポットだ。

「ゲゲゲの妖怪楽園」にある「鬼太郎の家」。妖怪のポーズをとっておどけるシェンさん。園内には記念写真にもってこいのスポットがたくさん! ©水木プロ

実は、田中シェンさんは大の漫画好き。「妖怪という想像上の生き物で物語をつくるなんて、水木しげるさんのイマジネーションはすごい! “インスタ映え” する場所もたくさんありますね」と、目を輝かせる。

小道を一本入ったところにある「ゲゲゲの妖怪楽園」には「一反もめん」が! ©水木プロ

「とくに好きなのは『一反もめん』かな。鬼太郎を乗せてひらひらと空を舞うのが面白くて。女の子好きで、見かけると口説きに行っちゃうんですよ(笑)。でも、鬼太郎のれっきとした心強い仲間なんですよね」

「水木しげるロード」で見つけた、昭和の空気感漂う駄菓子屋「辰巳屋商店」。店のおばあちゃんが「昔のまんまなんですよ」と話してくれた。 ©水木プロ

ここには、誰もが知るキャラクターから摩訶不思議な妖怪まで、唯一無二の水木ワールドが広がっている。子どものころにタイムスリップしたようで、1日いても飽きない。

路地を入ると、日向ぼっこをしていた猫を発見。境港の町にはのんびりとした空気が流れている。

さて、境港市はその名の通り港町である。「水木しげるロード」からほんの数分足を延ばせば、漁港に着く。国内有数の漁獲高を誇るという境漁港には、大きな電球をぶら下げたイカ釣り漁船が何隻も停泊していた。海のすぐ向こう側は島根県だ。

海を眺めながら歩いていたシェンさんが、ふと「不思議な地形ですよね」と呟く。そう、鳥取県の北西端にある米子市から境港市にかけては日本海へと突き出した細長い半島になっていて、その極めて先っぽに、いま彼女は立っているのだ。

半島のひょろりとした形はちょうど、一反もめんのひらひらとした “しっぽ” のような部分に重なって見えた。

『ゲゲゲの鬼太郎』に登場するキャラクターをかたどった「妖怪饅頭」。中身はあんこ、チョコレート、カスタードクリームなどから選べる。お土産にもぴったり!

「この港から海を眺めて、水木しげるさんもキャラクターの想像を膨らませたのかもしれない。ここに立っていると、なにか新しいものに出会えそうだもの」

古くから伝わる日本の妖怪「豆腐小僧」のブロンズ像は、水木しげるの原画を基に制作。お盆に豆腐を載せて歩く子どもの姿が愛らしい。 ©水木プロ

水木しげるロード
☎0859-47-1026(境港市役所)
JR境港駅からつづく全長約800mの通りの名称。日没~22:00はライトアップを楽しめる。

PROFILE

田中シェン Shen Tanaka
モデル。鹿児島県生まれ。中学~大学をアメリカで過ごし、日本語、英語、中国語に堪能。ファッションモデルのほか、イラストレーターやデザイナーとしても活躍。女優として海外でも活動の幅を広げている。Instagram:@shen_tanaka

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●情報は、FRaU2018年12月号発売時点のものです。 
Traveler&illustration:Shen Tanaka Photo:Ayumi Yamamoto Text&edit:Shiho Nakamura