2019.03.17
# 銀行

みずほ銀行の未来は? サプライズ「巨額損失計上」の全舞台裏

邦銀セクターの魅力を維持できるか
大槻 奈那, マネクリ プロフィール

ポイント4:他行への波及は?

みずほが今回発表した損失は、かなり一過性のものが多い。他行にも共通点が強いてあるとすれば、有価証券損失の処理と店舗整理コストである。

18年12月の開示によれば、三菱UFJ(8306)が2,400億円、地銀ではコンコルディア(7186)が290億円の含み損を抱えていた。大手行については、デリバティブに関わるカウンターパーティリスクも共通項だ。

〔photo〕gettyimages

しかし、みずほの今回の損失は3分の2が固有のシステム関連である。他行への影響がそれほど大きいとは考えられない。

ポイント5:邦銀セクターは投資先として魅力的?

日銀は、今年は動きようがない可能性が高いとされているが、他国が緩和方向に舵を切り直す中では、動くとすれば緩和方向に行かざるを得ない。

邦銀の収益環境は、みずほのコメントを待つまでもなく極めて厳しい。

 

クレジット環境もやや軟化している。このため当面、大手行が国内の他業界に対してアウトパフォームする要因は殆どない。株式市場全体が上昇するなら、他業界に切り替えるべきであろう。

一方、銀行各行は他業界以上に配当へのコミットメントが高いのも事実で、地銀については、逆境ゆえに再編期待もある。高配当狙いでホールドとしたい。

当記事はマネクリ(運営:マネックス証券)が提供している記事です。
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