アラフォー女優の告白「私が束縛男と付き合っても平気なワケ」
「結婚したくない男」を選んでしまう私結婚したいのに、結婚できないアラフォー女優が「自分と向き合った心の旅」。
人並みに恋はしてきたのに、なかなかプロポーズしてもらえない。振り返ってみれば、つき合った相手が少々変わり者だったからだ。と思っていたのだが、どうやらそんな相手ばかり選んでしまう自分にも問題がありそうな……。
第4回は、「結婚したくない男」ばかり選んでしまう自分について。
(第一回はこちらから→<アラフォー女優の告白…「私が結婚できない理由を真剣に考えた」>https://gendai.ismedia.jp/articles/-/60082)
束縛されるのも愛と感じ……
私は束縛されるのが、意外と好きだ。
「どこにも行かないで、二人だけで一緒にいよう」と言われたら、それはそれで悪くない。
もともとそんなに社交的でもないし、家にこもっていても幸せを感じられるタイプだ。
だから、きっと主婦には向いているはずなのに……なのに……ね。
子供時代を十分にエンジョイできなかったせいか、私のなかには、今でも大人になりきれなかった子供の部分が潜んでいるという自覚はある。
だから、親にすすめられてお見合いをするお坊っちゃまタイプより、頼りがいのある父親のような人に惹かれてしまうことがある。
なんでもわがままを聞いてくれて、どかーんと寄りかかることができて、全て受け止めてくれる、包容力のある人、最高です。
自分が何を考えなくても、答えを導きだしてくれて「あっちへ行けばいい。こっちへ行けばいい」と指示を出してくれる。
私を管理してくれる人を、求める傾向があるのだ。
ときにそれは、束縛にもなるのだが、また私はそれを愛情だなあ、と感じてしまう。愛されているからゆえに、束縛してくれる。と勘違い。
飲み会に行ってはダメ、男性と連絡先を交換するなんて言語道断、男性とは口もきいてはいけない、ときには、私の携帯までチェックして、昔の彼氏の連絡先を削除する……。
そんな人だったら、付き合えますか?
私、付き合えるんです。
先日、ご結婚された中谷美紀さんが、お相手の方について「調和を大切にしてきたヴィオラ奏者だからこそ、私のような自由を愛する人間を手なずけることができるのでしょう」とコメントされていた。
女優さんは猫っぽい方が、圧倒的に多いと思う。
縛られることを嫌い、自分の世界観を広げるための努力を惜しまず、才能を豊かに培っていく。
男性以上に男性らしく、サバサバしているから、この世界でやっていけるのだ。
吾輩は、犬である。
犬以上に、飼い主を求め、従順に言うことを聞き、97パーセントくらいは忠誠を誓うことができる。

『星の王子さま』に出てくる有名なセリフに、「大切なことは目に見えない」とあるけれど、私にはどうしても目に見えることしか、信じられないのだ。
今、その人が目の前にいることが、一番大事。きちんとそばにいて、触れることができて、存在していることを何よりも優先してしまう。
だから、遠距離恋愛なんて絶対に無理。私はどんなに束縛されても、一緒にいてくれるならOKなのだ。
「今」幸せなことが一番大事だと、思っていた。
将来のことよりも、目の前にある毎日を優先してしまった……。