騙されるな…金融機関が「NISA」より「保険」をすすめるウラ事情

日本人に資産運用が広がらないワケ
マネー現代編集部 プロフィール

もったいない人たち

横山 二人の結論としてはグローバル型のバランス投信で運用するのが最も合理的ということで意見が一致しているわけですが、現実を見るとなかなか行動できない人も多いですね。

 

講演を聞いている時は納得しても、それで終わってしまう(笑)。いろいろ理由はあると思うのですが、最終的には投資信託を正しく理解していないのが原因だと私は思っています。理解しないで始めると、ちょっと値下がりするとすぐにやめてしまう。結果、投資はやっぱり怖い、ということだけが残って、二度と投資に戻ってこない。これほどもったいない話はありません。

中野 勉強の仕方がわからない、いう話もよく聞きます。横山さんに出会って人生の中で投資をどう考えるかを勉強できた人は幸運ですが、小難しい証券投資理論からはじめてしまった日には、投資が苦痛になってしまう(笑)。投資を生活レベルで教えてくれるファイナンシャルアドバイザーがすごく大事ですね。

横山 乱暴に聞こえるかも知れませんが、投資ではやってみないとわからないことが多いですから、まずはやってみることは重要ですね。しかも、そこから勉強をすると理解も早くなる。

世界や日本の経済のことも頭に入るし、それによって節約だけでは将来まずいこともわかってくるんです。家計は家計、投資は投資ではなく、連動することが大切。両者が連動して動くためにはまず投資で回転させると、すべてうまく回転するようになりますよ。

中野 いいこといいますね。たとえ3000円でもやってみることがなにより重要で、そこで多くの人の背中を押してくれたことが横山さんの著書『はじめての人のための3000円投資生活』の最大の功績だと思います。

横山 そう言ってもらえると嬉しいですね。

中野 私は講演でもよく言うのですが、水泳を覚える時、畳の上でどんなにフォームを練習しても泳げるようにはならない。水の中に突き落とされて初めて、水泳って何なのかがわかる。それは投資も同じです。

横山 そうですね、入れば水泳ってこういうものだったのか、と自然にわかる。まずは水の中に入ってみましょうよ。それが一番のメッセージということですね。