美しさが、凄みを増している。若い頃も綺麗だったけれど、今年42歳になる彼女の風貌には、大人の華やかさと、知性と、品格が加味され、何より生命力に溢れている。それは、日々を重ねることを心から楽しんでいるからこその成熟。彼女の話を聞いていると、知性と経験こそが、女にとっての最高の美容液だとわかる。

20代の時、大人の女性に言われた。身体も心も元気でね、って

そんな流れで由夏さんは、自らの20代の時のことを振り返る。

「一言で言って、20代はキツかった(苦笑)。頑張んなきゃって肩肘張って、虚勢も張って、理想ばっかり高いんだけど、その理想に気持ちも身体も追いつかなくて、ムキになっていろんなことをやればやるほど雁字搦め(がんじがらめ)になったりして。

当時、大人の女性によく忠告されたんです。『身体も元気で心も元気、じゃないとダメだよ』って。でも、20代の時は、そう言われても、多少の無理はきくし、『え、だって元気だもん!』って思って、身体と心が繫がってることに、無自覚でした。でも、そうしたら20代の後半に、ついに身体が悲鳴をあげたんです。急に身体を壊しちゃって……。

そこからは、肉体的には健康体をめざしながら、内面の部分で、背伸びしたり、見栄を張ったり、肩肘張って無理してた自分を、心の襞からベリベリって剥がして、みんな丸めてポイッて捨てて(笑)。以来、私は、身体の声をよく聞くようになりました」

自然体なんていう言葉がバカバカしく感じられるほど、写真に撮られるときも、インタビューでも、ありのままの自分をさらけ出してくれる由夏さん。腰は高いし彫りは深いしで、ビジュアル的にはもちろん、美のミューズな素材感満載なのだけれど、美容に関する執着度は、いたって普通。ごくごくノーマル。いやむしろちょい雑め、かもしれない。

普段の美容法を聞くと、「えー、……普通ですよ」と若干口ごもりつつ、「洗顔して、化粧水と乳液を塗って、たまに美容液も。それでおしまい。ダメ?」と宿題の答え合わせをする子供のように、もじもじ恥ずかしがりながら答えたのだった。

ちょい雑めかも、と前置きしたのは、「メイク落とさずに寝るなんてことは?」と聞いた時、「そういうことも、たまにはあります」と呟いたからだ。でも、「さすがにもうちょっと何かあるのでは?」と食い下がると、「そういえば、肌と会話してます!」と、澄んだ声で答えてくれた。

「例えば洗顔して、何もつけずに30分放置してから、指で直接肌に触れて、『お、今日は調子がいいぞ』とか、そういうことを確認したりします。『調子が悪いな』って思ったら、理由を探る。最近ロケ弁続きで、野菜が足りてないせいだな、とかね。

とにかく、自分のコンディションは、自分で把握していないと気が済まない質。でもそれは職業病だと思います。体重も、体型も、その日の自分のことはちゃんとわかっておきたいし、把握してなきゃって思っています」