優しいっていうか、
変わってるんです。つい
親切と紙一重のお節介を焼きたくなる

ややこしい質問にも、一生懸命考えながら、誠意を持って答える姿に、彼女の心根の優しさを感じていた。そこで、少し唐突だけれど、「 “人に優しくしよう” と思ったりはしますか?」と質問してみた。

「小さい頃の私は、体も大きかったし、他の子よりも、なんでもやることが早かった。だから、親切と紙一重のお節介を焼いてしまうような子だったんだと思います。昔から、困っている人を見ると、声をかけて『なにかできることはありませんか』とか聞いてしまうタイプで、そういう部分は、今もあるなぁと思います」

 
“お節介” というより、そこはやっぱり優しい人なのだろう。でも照れ屋の長澤さんは、“優しい” というごくありふれた形容詞を、頑に自分に当てはめようとせず、「いやいや、ただちょっとヘンなだけです」と、あくまで謙虚に答える。そんなふうに控えめで、褒められ慣れていないところは、なんだかとても品がいい。

「大人になった今も、たとえばスタッフさんがマスクをしていたりすると心配だし、寒くなってふと友達のことを思い出すと、“風邪引いてないかな?” とか、まず体調のことが気になったりしますね。周りの人たちに対してあれこれ心配しちゃうところは、母性の強さからきているのかもしれない。

私、一緒に仕事をした人に対して、毎回勝手に、家族みたいな親しみを持ってしまうんです。せっかく、一つの目的のもとに集まったんだからファミリーとして助け合おう、尽くし合おう。そんな精神が強くて……。だから、映画やドラマや舞台のように、長い期間苦楽を共にした人は、私は心の中で勝手に家族だと思っているところはあります」