長澤さんは、友達の年齢を問わない。年上から年下まで幅広くいる中で、接していてとくに「可愛いなぁ」と楽しい気分になるのが、“おばさん” 世代なんだとか。

「え、だって可愛くないですか? ちょっと図々しかったり、あっけらかんとしていたりとか、そういういかにもおばさんっぽい態度を取るのも、私は可愛らしく思うし、素敵だと思う。そうやって、生きていることを楽しんでいる人たちを見ると、すごく私も楽しいんです。その上のおばあちゃんなんてもっと可愛いでしょ?

私は、子供の頃からなぜかおばさん、おじさん世代と一緒に過ごすのが大好きで、幼馴染の子のところに遊びにいっては、その家のお母さんやおばあちゃんとかとみんなで話をするような、そういう環境で育ってきたんです。母親のお友達のお家に遊びに行って、お茶を飲みながら、母とそのお友達との会話に入っていったり……」

とどのつまり、長澤さんは、好きなこと、楽しいことに忠実に生きているだけなのかもしれない。そんな彼女が、仕事で楽しさを感じるのは、「わからないことがなくなる瞬間」だ。たとえば、舞台の稽古でのこと。それまで、台本を読みながら手探りだった人物像が、演出家や共演者の言葉によって、どんどんクリアになっていく。ぼんやりしていた輪郭が、くっきりとしてきたり、自分の発する言葉の意味が、ドスンと腑に落ちたり。舞台はとくに、一人で悩まなくてもいいこと、みんなで一つの役という人間について話し合えることが、とても贅沢で幸せな時間だと思うのだそうだ。