3月22日 初の日本人エイズ患者を厚生省が発表(1985年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日、厚生省のエイズ調査検討委員会は、アメリカから一時帰国したアーティストの男性を国内における「エイズ患者第1号」と認定したことを発表しました。

エイズ(AIDS)はAcquired Immune Deficiency Syndrome(後天性免疫不全症候群)の頭文字から作られた造語で、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)によって引き起こされる感染症です。

血液や精液を介して感染し、病状が進行すると、免疫の機能が低下して、健康な人であれば問題にならない病原体からも、感染症が引き起こされるようになります。

なお、この「第1号」認定の後に、非加熱血液製剤を原因とする感染もあったことが判明し、いわゆる薬害エイズ事件として、大きな社会問題となりました。

世界的に見ると、日本での新規HIV感染者数は少ない水準にありますが、年々増加する傾向にあります。現在、全国の保健所などでは匿名・無料でHIV検査や相談ができます。

【写真】保健所などで検査が受けられる
  全国の保健所などで匿名・無料でHIV検査や相談が受けられる photo by getyimages
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