photo by iStock

保険で後悔しない人の「シンプルな思考法」

サヨナラ保険⑤

不安喚起・ニード喚起で買わせる

保険商品の販売側から行われる情報発信は、総じて「不安喚起」から始まります(営業部門では「ニード喚起」と言うこともあります)。医療・がん・介護・年金などテーマはさまざまでも、金銭面での苦労・心労などに焦点が当てられます。

不安材料を提示され、浮き足立った人は保険加入に前のめりになりやすい、と考えられているのかもしれません。「(保険で)不安を安心に変える」といった論法が定着している感があるのは、販売側が大量の不安喚起情報を発信してきた努力の賜物ではないか、と思うのです。

photo by iStock

「本当に保険が必要なケース」を考える

しかし、現在販売されている保険商品で、検討に値する保険は限られています。すでにご加入中の保険については、「継続すべき契約は限られている」と言い換えることもできるでしょう。

あらためて保険加入(および継続)の是非を考える際には、次の4つのキーワードで優先順位を明らかにすることがでるのですす。

1.緊急性   今日・明日にでも不測の事態が起こる
2.重大性   自分では用意できない額のお金が必要になる
3.経済合理性 安い保険料で大きな保障が持てる
4.不確実性  契約内容が時代の変化に合わなくなる

図をご覧ください。結論から言うと、重要だと思われるのは、現役世代(とくに世帯主)の死亡や長期の就業不能状態に備える保険くらいです。子育て中でも、不測の事態はいつ起こるか分かりませんし、いざとなると公的な保障を受けられることを加味しても、教育費なども含む生活費として、1000万円単位のお金が必要になる可能性があるからです。

 

しかも発生する確率が低いので、安い保険料で大きな保障を持つことができます。緊急性・重大性・経済合理性の3点が、いずれも保険の仕組みに馴染むのです。

ただし、契約時に保障額などが決まっているため、社会保障制度や貨幣価値の変動といった環境変化には弱いという「不確実性」の問題が残ります。それは、長期にわたる契約であることが多い大半の保険に共通しています。