2019.04.02
# ヒット商品

セブン、ローソン、イオンで激化する「サラダチキン戦争」の楽しみ方

サラダチキンはまだ進化する
長浜 淳之介 プロフィール

わずか4年で市場を確立

プリマハムは、セブン-イレブン、ファミリーマートと2社のサラダチキンPB商品の製造に携わり、自らもNB(ナショナルブランド)を展開する。

プリマハムのスーパー向け商品〔photo〕著者撮影

2014年3月期の同社の決算では、加工食品事業の売上高は2,015億9,100万円(前期比3.2%増)だったのが、18年3月期には2,693 億8,000万円(前期比10.1%増)まで増えている。

4年で34%も売上が増えており、サラダチキンがヒットした効果は絶大だ。

独立行政法人農畜産業振興機構「平成29年度鶏肉調製品の消費実態調査の概要」によれば、スーパーマーケットにおけるサラダチキンの販売店率は、2013年には27%に過ぎなかったのだが、17年には97%まで急拡大。

わずか4年で市場を確立したといえる。

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ところが「サラダチキン」という名称が、新規参入に拍車をかけてしまう。

もともとサラダチキンを開発したのは、岩手県大船渡市に本社があるアマタケという会社である。1964年創業で、年商は100億円(2017年3月期)。サラダチキンの原型はスーパーやコンビニで使われる、惣菜用の具材として開発された胸肉の加工品だった。

2001年に「サラダチキン」と命名し、透明のパッケージスタイルとなって消費者向けに販売を開始。ハーブ、タンドリー、たまり醤油と3つの味で提案した。04年には現在のようなフィルム印刷のパッケージに変わり、「サラダにトッピングするチキン」というコンセプトがより明快になった。

しかし、サラダもチキンもあまりにも一般的な言葉であり過ぎて、サラダチキンで商標登録ができなかった。そこで、ヒットとともに類似したサラダチキン商品が他社からも続々と発売されるようになってしまったのである。

こうした競争激化は消費者から見ればうれしい現象だ。他社に先駆け一群から抜け出そうと、各社、商品開発に余念がないからだ。このサラダチキン戦争ではすでに多彩な商品が展開されているが、それを紹介していこう。

 

そもそもセブン-イレブンをはじめとするコンビニのサラダチキンが爆発的に売れた背景には、購入した人がツナやハムのようなサラダのお供ばかりでなく、想定外の食べ方をしたことがあった。

ジム帰りの人や、部活帰りの女子高生、女子大生のような若い人、特に女性が、間食用にパックを開けてまるごとサラダチキンにかぶりついたのだ。

ホットコーナーに売っている唐揚げなどに比べれば、はるかにヘルシーというわけだ。

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