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セブン、ローソン、イオンで激化する「サラダチキン戦争」の楽しみ方

サラダチキンはまだ進化する

サラダチキン市場は「300億円規模」へ拡大中

健康志向の高まりを追い風に、低カロリー・高タンパク質の食品として、近年市場が急拡大しているのが「サラダチキン」だ。

セブン‐イレブンのサラダチキン〔photo〕著者撮影

サラダチキンは鶏の胸肉を蒸して製造する商品で、2001年より販売されてはいたが、4、5年前まではほとんど注目されていなかった。

ところが、にわかに市場がヒートアップし、富士経済の調査によれば2017年に市場規模が269億円(前年比44.6%増)に達したという。2022年には311億円にまで伸張する見通し。急成長中の食品分野である。

 

市場の急成長ぶりはすさまじく、あっという間に競争が激化している。

ハム・ソーセージのメーカーや冷凍食品メーカーがどっと参入。シェア1位のプリマハムはコンビニのPB(プライベートブランド)を含めて市場の4割をにぎっているとされるが、「価格競争に巻き込まれて、利益率が低下している」と担当者の表情は冴えない。

実際、同社の19年3月期第3四半期決算で、サラダチキンを含む加工食品事業は、売上高2,151億1,900万円(前年同期比4.1 %増)と増収ながら、セグメント利益は101億4,800万円(同4.6%減)と減益となってしまった。

あっという間に普及したサラダチキンはいま多彩なラインナップに彩られ、進化しようとしている。そんな知られざる「サラダチキン戦争」の全貌を紹介しよう。

ライザップと一緒に急成長

サラダチキンがブレイクしたきっかけは、2013年にセブン-イレブン・ジャパンがプリマハムと組んで、PBブランド「セブンプレミアム」から発売したことだった。当初のフレーバーは、プレーンとハーブの2種類。

ちょうど当時は「ライザップ」など個別指導型トレーニングジムの勃興期で、駅前のようなコンビニが数多く立地する場所の近くに急速に出店していた。

そうしたジムは、糖質制限の食事法を推奨していたが、ピタリとハマったのが、サラダチキン。カロリーは100gあたり100~120kcal程度という低さ。価格も1個200円台と手頃である。

セブン-イレブンの店舗では、売り切れが続出。一時期原材料が足りなくなり、販売中止に追い込まれたほどのヒットとなった。

すぐさま、ファミリーマート、ローソン、ミニストップなどといった競合大手コンビニも追従。ほどなく、イオンをはじめとするスーパーでも多数の商品が売られるようになり、瞬く間に普及した。