どんぶり勘定な人生を送っているけれど、フリーランスの40代後半女性として、お金のことは考えないといけないと思ってはいるというライターの長谷川あやさん。家計簿を細かくつけるとか、投資をして稼ぐとか、それ以前に「自分のお金」のことをきちんと考えてみると――。

お酒を飲まなかったらローン返済済?

私はお酒を飲む。酒豪というほどではないが、友人二人とワインを飲むときに迷わずボトルを頼んだ方が安くなる程度には飲むし、ボトル一本では終わらないことも多々ある。そして、酔っ払う。

酒飲みがよく口にする言葉に、「もしお酒を飲まなかったら、今頃マンションのローンはとっくに返せていた」というのがある。ローンに限ったことではないが、今までお酒にいくらお金を使ってきたか考えると恐ろしいという趣旨の話で、私もとてもよくわかる。

お酒そのものに対して払ってきた金額だけでも相当な額になると思うが、電車を乗りすごしてしまい、すでに家に戻る電車がなかった時のタクシー代など、お酒の影響で失ったお金も相当な額になる。

それでも私は、そして、恐らくほかの多くの酒飲みたちも、「ま、いっか」と思っている。別にいいや、お酒美味しいし、楽しかったし、その時間はお金には代えられないものね、と。

割りカン問題について

そんな私が常々、「難しいなあ」、そして、「なんか変」と思っているのは、「お酒を飲まない人」との割り勘に関する問題だ。言わずもがなだが、食事をした際、お酒を飲まない人と飲む人、両方が存在するケースは多々ある。というか、人によって飲む量は異なるし、複数の人間が集まれば、当然そういうシチュエーションになる。

そんな時、お酒を多く飲んだ人が、お金を多く出すのは当然だ。が、その金額を決めるのが難しい。さあ会計となった際、面倒くさがりの私は、誰かに任せてしまいがちだが、大抵の場合、「お酒を飲んだ側」の誰かがその金額を決定する。

合計金額が出て、「お酒を飲んだほうの種族」の誰かが「じゃあお酒を飲んだ人は●●円、飲んでない人は●●円」と、それぞれが負担する額を設定する。その設定なのだが、飲んだ側のほうが「高い」金額を設定されている場合が多い。繰り返しになるが、もちろんお酒を飲んだ側が高く払うべきだし、それに対して文句を言っているわけではない。

本当にそれだけ差があるのか

ここで私が言う「高い」というのは、実際、飲んだ額以上に「高い」という意味である。ワインをボトルでがぶがぶ飲むなど、圧倒的に量が違う場合は明確だが、問題は飲んだといっても、数杯程度だった場合だ。たとえば、「えん渋谷店」のメニューで比較してみると、ウーロン茶(430円)を2杯飲んだ人と、生ビール1杯(アサヒ スーパードライ生中ジョッキ 600円)とレモンサワー1杯(480円)飲んだ人の金額の差は、240円でしかない。

飲み物をオーダーする都度、キャッシュオンデリバーで、それぞれ支払っていたら、その金額にはならないよね、と感じる支払いの差が生じるのは不思議だなあという話である。

これで終わりならわかりやすいけれど、なかなかこういうことって実はない Photo by iStock

たしかに私自身、あまりお酒を飲まない人とサシで食事をする際、自分が飲んだ分以上に、多めに払ってしまう。同じ内容の食事、お酒をひとりでいただいたら、もっと安かっただろうなと思いながら。この心理はいったいなんなのだろうか。お酒、飲んでいない人もいるのに勝手にたくさん飲んでごめんなさい、という申し訳なさからくるのだろうか。お酒を飲む人同士でも飲む量に違いがあるし、ほんとうに難しい。