〔PHOTO〕立木義浩
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電脳建築家・坂村教授がタリスカー30年よりも欲しいもの

タリスカー・ゴールデンアワー23回(後編)

提供:MHD

⇒前編【世界標準OSの開発者はタリスカー30年を所望した】からつづく

(構成:島地勝彦、撮影:立木義浩)

ボブ: それでは、タリスカースパイシーハイボールを飲み終わったところで、本日のスペシャルボトルをお出ししましょう。カリラの「ディスティラーズエディション」です。

坂村: ディスティラーズエディションっていうのは初めてです。わたしも自宅で使っているけど、やっぱりここでもエアレーターで加水して飲むんですね。

シマジ: 伊勢丹のサロン・ド・シマジではトワイスアップでシェークして出しています。本場スコットランドでもみんな加水して飲んでいます。

坂村: カリラもディアジオが所有している蒸留所なんですね。

ボブ: はい、そうです。

シマジ: この会社はスコットランドに20以上もの蒸留所を持っているんですよ。

ボブ: 正確には、現在、傘下に27ヵ所の蒸留所があります。このカリラのディスティラーズエディションはちょっと特別なものでして、通常はアメリカンオークのバーボン樽で熟成させて瓶詰めするんですけど、これは最後の半年をモスカテルシェリーの樽に詰め替えて、フィニッシュしているんです。坂村教授、いかがでしょうか。

坂村: うーん、甘い香りのなかにピートのスモーキーなニュアンスを感じますね。味はジンジャーシロップのような……。とにかく、非常に飲みやすいです。口当たりもとてもいいです。好きな味ですね。

ボブ: 教授はとてもいい鼻と舌の持ち主です。ぼくが言おうとしていたことをすべて言われてしまいました。

シマジ: たしかにこれはダブル・マチュアードだけあって複雑な香りと味がしますね。ボブ、「CAOL ILA(カリラ)」っていうのは、どういう意味でしたっけ。

ボブ: ゲール語で、アイラの海峡のことで、正確には、クル・イーラって発音します。

立木: そのボトルを撮影したら、おれにも一杯飲ませてくれる。

ボブ: もちろんです。喜んで。

シマジ: 教授はいろんなイベントに技術的な面で協力していますよね。最近のおもしろい企画にはどんなものがありますか?

坂村: シマジさんもお使いのスマホが、いまどれくらい発達しているかという話をしましょう。写真家の佐藤倫子さんはご存じですか。

シマジ: あの建物を抽象的に撮る方ですね。

坂村: そうです。佐藤さんの写真展を何度も手伝ったことがあるんですが、最初に東大で実験をしました。展示されている作品をスマホで撮ると、地図が出てきてちゃんと東大構内のその作品を撮ったところまで案内してくれるようにしたんですよ。みんな面白がっていましたね。

ボブ: いままでの展覧会はだいたい写真でも絵画でも会場内では撮影禁止でしたから、それは革命的ですね。

シマジ: 写真に写っている対象物と観る人が会話するんですね。

坂村: そう。連想させるというかね。ぼくはいまそういう展覧会をするのを得意としているんです。最近ではいろんな人から「手伝って」と頼まれます。国立新美術館でやった草間彌生展もその1つです。

シマジ: その時はどういう仕掛けをしたんですか?

坂村: いまの話と似ていますけど、この作品はどうやって作ったのかという解説を作品に付いているucodeQRの二次元バーコードをスマホで撮るだけで130ヵ国語に翻訳した解説がその国の人によって読めるようにしたんです。人工知能の翻訳サーバーにつないだわけです。

日本語、英語、フランス語、ドイツ語――と作品ごとに解説を表記すると大変なことになりますので、その代わりにスマホの画面に写すだけで自分の母国語で説明が出てくるような仕組みを作ったんです。

知る人ぞ知る、アイラモルトの銘酒
カリラ ディスティラーズエディション
(CAOL ILA Distillers Edition)

アイラ島とジュラ島を隔てる「アイラ海峡」に臨むカリラ蒸留所は近年非常に人気が出ている蒸留所です。モスカテルシェリーの樽でダブルマチュレーションを行ったドラム(一杯)は、クリーンでスモーキーなフレーバーのなかにフルーティな甘みを感じさせます。