春の渡りの時期に稀に見られる「鷲だんご」です。
冬が終わりに差し掛かる頃、真冬の厳しさで命を落とす海獣(イルカやオットセイなど)もいます。
命を落とした海獣は、荒波で砂浜に打ち上げられます。
その亡骸は、海鷲(オオワシ、オジロワシ)の大切な食料になります。
この写真は数百キロもある巨大なオットセイに群がる海鷲たちです。
ワシたちは一日中、交代で食べ続けます。
強いワシから食べ始め、他のワシは、その周りをぐるぐる回って順番待ちをします。
これだけ集まると、3日で食べつくしてしまいます。
絶滅危惧種の鷲たちが、これだけ集まる様は圧巻で感動します。
これが、野生の摂理。命が繋がる瞬間です。
鷲たちは栄養を蓄え、繁殖のため北へ渡って行きます。
また秋に、子供を連れて渡ってくるのが楽しみだな~。