〔PHOTO〕gettyimages

ドイツ人の行き過ぎた「動物愛護精神」をご存じですか

殺すことも傷つけることも違法です

デブネズミぐらいなら可愛いが

2月24日、ドイツはヘッセン州のベンスハイムという町で、太り過ぎたドブネズミがマンホールの穴に挟まって動けなくなり、消防の動物救助隊が出動して解放したというニュースがあった。

制服を着た大の男が10人ぐらいでドブネズミを救出している様子が、一部始終ビデオに収められているのだが、このネズミがあまりにも可愛すぎ。

「あららー、抜けない! 助けてー!」という雰囲気が信じられないほど良く出ていて、映像はNew York Post、Guardian、BBC、Fox Newsなどを通じてあっという間に世界中を巡ったらしい。

その証拠というわけではないが、最初、私にそのリンクを送ってきたのは日本人だった。

https://www.bild.de/news/inland/news-inland/ratten-rettung-aus-gully-in-bensheim-hessen-das-kostete-der-einsatz-60350784.bild.html

騒ぎはそれで収まらず、数日後には、ドイツでそれを商売にしようとした人が現れ、今ではそのドブネズミの写真が、ミッキーマウスさながら、コーヒーカップやら赤ちゃん服のモチーフになってしまった。ここまで来ると、かなりバカバカしい。

もともと、ドイツ人の動物愛護精神は尋常ではない。

大昔、私がドイツに留学した当時、シュトゥットガルトの電車の切符の自動販売機では、ボタンは「大人」「子供」の2つではなく、「大人」「子供・犬」の2種類だった。あのボタンから犬の絵が消えたのがいつだったかは記憶にないが、今でも犬はおそらく子供と同じ値段だ。

 

そんなお国柄だから、毛皮など身につけていたら大変。それを知らなかった日本人旅行者の中には、羊のスエードのコートを着て歩いていて、ペンキのようなものをひっかけられた人もいた。

動物愛護団体には、犯罪すら恐れない、かなり過激な人たちも多い。

そのドイツで、今、新たな問題が発生。狼である。

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