東京から新幹線で1時間、天ぷらを食べに静岡駅へ。時間的には東京近郊へ行くのと大差ない。駅から歩いて10分、ほどなく住宅街に登場するカウンター7席のみの店。そこが「成生」。

江戸前天ぷらとちょっと違う、からっと揚げるのではなく、2つの温度違いの鍋を使いじっくり揚げ素材の旨味を閉じ込める手法のてんぷら。「箸で割らないでください」と大将。そのままがぶりと頬張ると香りが吹き出し、さらに味の凝縮感たるや!感動。まるで蒸し物を頂くよう!

見てくださいこの鯵の天ぷらの断面!極厚で美しい。回遊せずに駿河湾に根付いた鯵は、桜エビを食べて丸々。

ちなみに、ここの仕入れは焼津のサスエ前田魚店。東京の三ツ星寿司屋はもちろん、あのシンガポールの「WAKU GHIN」にまで卸している知る人ぞ知る超有名魚屋なのである。そんな中でもここ地元「成生」には最もよい魚が卸される。この日は他にも太刀魚・鰆・甘鯛・鮑など……。

そして、地元の“根菜天ぷら”もまた秀逸、麻機のレンコン、富士宮の人参、大浦ゴボウ……芳醇な香り、そしてとにかく甘い。

飲んで食べて交通費までいれても、東京の一流天ぷら屋の料金とほぼ同額、だったら新幹線に飛び乗り、静岡おでんでもつまみ、酒蔵を見学して、ちょっとした食のショートトリップはオススメ。
また行きます!

「成生」
静岡県静岡市葵町鷹匠2−5−12
電話 0542730703
営業時間 17時〜23時
定休日 月曜日