森の中で飛翔するクマタカの成鳥。オレンジ色の瞳が成鳥の証です。
クマタカは、渡り鳥ではなく留鳥で、ずっと森や林で暮らしています。海で見たことはありません。山の王者です。
緑が生い茂る頃になると、体の縞模様が保護色となって、彼らを見つけ出すのは困難になります。木にとまっているといるとまず見つけられません。飛ぶとわかりますが、そのチャンスは1日に一度あればいいくらいです。
そのため、私の場合、主にクマタカを撮影するのは、木々の葉が落ちて、姿を探しやすくなる冬ということになります。
アイヌ語で「ユケチカプ=獣肉を食らう鳥」と名付けられている通り、ウサギ、ネズミ、リス、モモンガ、ヘビなどの小動物や、カモなどの野鳥を捕食しています。
その美しさと攻撃性の高さから、鷹匠(たかじょう)が使うタカとして、とても人気のあったそうです。